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畳の藁床とはどんなもの?特徴や張り替えにかかる費用相場などを解説

公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.10
畳の藁床とはどんなもの?特徴や張り替えにかかる費用相場などを解説

藁床に関連するさまざまな情報を分かりやすく紹介していきます。日本に古来からある藁床。かつてはほとんどの畳の芯材として使用されてきましたが、住環境の変化により現在では5%以下となっています。一般的にはあまり知られていませんが畳床である芯材の素材は非常に重要です。そこで今回は藁床の特徴やメリット・デメリット、業者に依頼した時の価格相場などの情報をお伝えしていきますので、畳選びの参考にして下さい。

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1. 藁床の特徴とは?

藁床の特徴はなんと言っても高い柔軟性。さらにとってもエコロジー

大量の藁の写真

この芯材の特徴として最初に紹介するのは、全て自然のもので出来ているという点です。藁床は米を収穫した後の稲を乾燥させたワラを使用しています。ですので劣化してそのまま廃棄したとしてもいつかは自然に還りますし、環境に悪影響を与えることがありません。化学製品アレルギーの方も良く使用しています。

また圧縮したワラを6層以上に重ねて作られていますので独特の柔らかさがあります。普段は気づきにくいですが、正座をした時にその違いがよく分かります。

むかし住宅で使用されていた時は床板にも隙間がありましたので、畳を通して屋内の湿度が調整されていました。しかし現在の住宅は高気密・高断熱ですので、藁床内に湿気が溜まりカビの大量発生の原因になっています。

そのような点から建材床やサンドイッチ床にとってかわられるようになり、現在では茶室や神社仏閣でしかあまり見ることがありません。 ワラの内部はストロー状になっていますので空気を蓄えることが出来ます。それにより冬場でも一定の温度を保つ効果もあります。つまり夏熱く冬寒い昔の日本にとってはぴったりの芯材ということです。最後に紹介する特徴としては納期まで時間がかかることがある、ということです。職人による手仕事ですので注文から納品まで少しお時間を頂きます。

2. 藁床のメリット

藁床のメリットは耐久力の高さ!!状態によっては100年以上使用も可能

藁床を使用した畳の写真

この芯材のメリットとして最初に紹介するのは耐久性・復元性の高さです。

畳を長く使用するためには2~3年に一度の表替えが欠かせませんね。正月前になると新しい畳表にされるご家庭も多いかと思います。イ草などの畳表を張り付ける際には専用の糸と針を使用します。

内部がボードの場合は一度針を通してしまうと穴が塞がりませんので、張り付けが甘くなってしまいます。その点ワラでしたら多少の穴は自然に塞がりますので、何度でも表替えをすることが出来ます。なかには300年以上同じ芯材が使用されている畳も存在します。

先ほどの穴と同様にボードは一度でも変形すると元に戻ることはありません。藁床でしたら、ある程度調整することで畳のヘコミを目立たなくすることができます。

藁床のメリットとして最後に紹介するのは吸湿性です。藁床を使用している畳は、お部屋の湿度が上昇したら、それを自然と吸い込み室外に放出します。逆にお部屋が乾燥している時は外から吸い込んだ空気や内部に溜めておいた湿気を放出してくれます。それにより屋内の湿度を一定に保つ効果があります。ただしこのメリットはあくまで昔の日本家屋の場合に限定され、現在の住宅では逆にデメリットとなっています。

3. 藁床のデメリット

藁床最大のデメリットは現代の住環境に適応していないことです

黒くなっている藁床の畳の写真

この芯材(畳床)のデメリットはいくつかあるのですが、中でも問題となってくるのが、現在の住まいに適していない点です。

メリットの箇所でも紹介したように、藁床は室内の湿気を吸い込んでくれます。それと同時に室内が乾燥した時は、蓄えていた湿気を放出してくれます。しかし現代の住宅は気密性が非常に高くなっており、高機能エアコンや加湿器の普及によって乾燥することが少なくなりました。

さらに、床板にも隙間がありませんので、屋外に湿気を逃がすこともできません。すると畳の中にいつまでも湿気が残ってしまい、カビの発生原因となります。

畳の中で発生したカビは、ワラを栄養として大量に繁殖します。畳上げをした時に藁床がカビだらけになっているという状態はよくあることです。そのような状態は非常に厄介ですので早急に対処しましょう。

ここでのデメリットとして次に考えられるのが設置費用の高さ。藁床の多くは職人自らが手作業で製作していますので、他の芯材と比較して40~50%前後高額になっています。以上が藁床のデメリットですが、被害を拡大させないためにも異常がないか常に確認する必要があります。表替えの時は必ず畳屋さんに芯材の点検をしてもらい、黒くなっているようでしたら、交換してもらいましょう。

4. 藁床の張り替えにかかる費用相場はいくら?

藁床の相場は一畳あたり9,000円から12,000円です!!

費用相場のイメージ写真

ここでの相場はランクなどにもよって変わってきますので個別に紹介していきます。

まず国産藁床(並)の相場は9,000円です。国産藁床(上)は10,000円、高級は12,000円、特上は14,000円が相場となっています。

ここで言うランクとは、使用しているワラの質・量によって定められています。つまり価格が高い藁床ほど大量のワラを使用して作られていますので、クッション性や耐久性、復元力も高いということになります。ちなみに、輸入品を使用した藁床の相場は5,000円~7,000円となっています。

ここまで紹介した相場はあくまでも藁床だけの価格です。実際に畳を新しくする際は上記の金額にプラスして表替え費用(5,000円から34,000円、工賃)などが必要になります。

また依頼する畳さんによっては古い畳の処分料が必要になることがあります。処分料の相場としては、一枚あたり1,000円程度ですが、なかには3,000円くらいかかる畳屋さんもあります。昔は縁側や庭で畳の張り替えなどを行っていたのですが、現在では一度工場に持ち帰ることが一般的です。そのため距離によっては5,000円以上運送費が必要になることがあります。いずれにしてもまずは見積もりを依頼して下さい。

5. 藁床の情報まとめ

藁床に関するさまざまな情報のまとめと重要ポイントのおさらい

藁床を使用した畳の写真

この芯材に関連する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

まず藁床は耐久性もあり、非常に良い芯材です。一方で現代の住宅には即しておらず、カビが大量繁殖してしまうこともありますので、使用する際は定期的に陰干しをして湿気を外に逃がしてあげましょう。

日本人にとって畳は、心を落ち着かせてくれるものですので上手に利用して下さい。

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