庭に出てきたハクビシンを対策するには?具体的な撃退法や予防法を解説
公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.16
ハクビシンは雑食性の生き物であり、民家の庭に生えている植物など、どんなものでも狙ってきます。
ただし、そんな厄介なハクビシンでもしっかり対策すれば追い払うことは可能です。
今回は庭に現れるハクビシンの対策についてご紹介します。
ハクビシンは雑食性の生き物であり、民家の庭に生えている植物など、どんなものでも狙ってきます。
ただし、そんな厄介なハクビシンでもしっかり対策すれば追い払うことは可能です。
今回は庭に現れるハクビシンの対策についてご紹介します。
近年では住宅の庭でも目撃されることもあるハクビシン。
対策を行う前にその特徴についてしっかり押さえておく必要があります。
特徴をつかんでおけば退治や予防の際に役立ちます。
・生息域
ハクビシンは主にアジア圏に生息している生き物であり、中国南東部や東南アジアを中心に見受けられます。
日本では北海道から沖縄にかけて幅広い地域で出没しています。
・身体的特徴
ハクビシンの体の大きさは50cm〜1m前後。
灰色の体毛に覆われていて、顔には白い縦線模様が入っています。
また、目の周りにも白い点模様が見られます。
・好む場所
ハクビシンは警戒心が強い生き物であることから、薄暗い場所を好んですみかにしています。
実際に自然界では木や他の動物によって形成された穴で生活していることが多いです。
ただし、最近では都市部でも目撃されるようになり、民家の屋根裏や天井裏などに住み着いていることもあります。
・食性
雑食性の生き物なので、いろいろなものを食べます。果物や野菜、葉っぱ、昆虫などが多いです。
こうしたことから、農村部ではハクビシンに育てていた野菜や果物を狙われる被害が出ています。
また、人間が捨てている生ゴミもハクビシンにとっては貴重な食糧になっています。
庭に出てくるハクビシンを自分の手で対策したいと思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ハクビシンは自由に捕獲していい動物ではなく捕獲・駆除作業を行うには注意点があります。
まずハクビシンは鳥獣保護法によって保護されている生き物です。
これは自然界における生物の多様性や自然環境保護を目的とした法律であり、これに違反してしまうと 1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が課せられることになります。
そのため、駆除の前にお住まいの自治体の役所まで捕獲許可をもらいに行かなければなりません。これをしないと法律違反になります。
捕獲許可を申請するにあたっては猟銃免許の提示を求められます。
ただし自治体によっては自宅敷地内なら狩猟免許は必須としないというところもあります。
ちなみに捕獲許可が自治体から降りるには最短で数日、長くて1カ月近くかかることもあります。
なお捕獲したハクビシンに関しては捕獲した人の手で処分しなければならないということになっています。
処分方法としては自宅から遠く離れた場所へ解放してあげる、安楽死させる、保健所に連絡して連れていくなどです。
お住まいの地域によって方法が違うため、事前に確かめておきます。
一度庭に侵入されたハクビシンは非常に厄介ですが、しっかりと対策を行うことで追い出すことは可能です。
ここでは害獣駆除の経験がない方でもできる対策についてご紹介します。
・光を当てる
ハクビシンは夜行性で薄暗い場所を好む生き物であるため、明るい光が苦手です。なかでも青色の光を苦手とする傾向があります。
そのため、ハクビシンを見つけたら、青色ストロボやLEDライトなどで当てることで追い払うことができます。
・超音波を出す
人間には聞こえないような音波でも、ハクビシンによってはとても不快な音だったりします。
最近では小型の超音波装置も発売されているので、ホームセンターで気軽に手に入るようになりました。
使い方は簡単で、ベランダ周りに置いておくだけで十分です。
ただしデメリットとして、効果の持続性が短い点があげられます。1週間以上経過するとハクビシンが慣れてしまう可能性があります。
・罠で捕獲する
ハクビシンを捕獲する際にはハクビシン専用の罠を設置します。
罠に使う捕獲器はハクビシン専用のものを使用しましょう。これもホームセンターなどで購入できます。
捕獲器の中には野菜や果物などハクビシンが好みそうな食べ物を入れておきます。
ハクビシンを捕獲したら自治体の規定に沿って処分します。
庭にハクビシンがやってこないようにするには、事前の対策が肝心。
たとえ一度捕獲・駆除に成功したとしても、また新たなハクビシンがやってきて被害をもたらすだけです。
二度手間にならないよう、庭に来るハクビシンをしっかり対策しましょう。具体的な予防方法は次の通りです。
・エサになりそうなものは取り除く
前述した通りハクビシンは雑食性の生き物であるため、人間が捨てたゴミでも食べてしまいます。
ハクビシンを寄せ付けないようにするため、庭にはゴミは出さないようにしましょう。
もし生ゴミを庭においておかなければならない場合は、フタ付きのゴミ箱に収納するようにします。
また、家庭菜園で庭に野菜や果物を育てている場合は、なるべく早く農産物を収穫する、ネットで農産物を保護するなどしておきます。
・木や枯葉を掃除する
ハクビシンは木や枯葉に身を隠すことが多いです。
もし庭の周りにハクビシンが隠れそうな場所があったら取り除いておき、見通しがいい状態にしておきます。
・ハクビシンが嫌いなにおいをまく
ハクビシンには苦手とするにおいがあり、特に唐辛子のにおいは大の苦手。
唐辛子を配合させた獣除け線香が市販されているので、庭に撒いておきましょう。
また、ウルフピーのように肉食動物の尿のにおいも天敵がいるとして警戒させられます。
このように個人でも庭に出たハクビシンの対策を行うことは可能です。
ただし、野生動物ですので専門知識がない素人ではなかなか上手くいかないのが実情。
そんな時に頼りになるのがハクビシンを始めとした害獣駆除の専門業者。業者をおすすめしたい理由は次の通りです。
・狩猟免状を保有している
鳥獣保護法によって保護されているので、ハクビシン駆除には狩猟免状が必要。
専門業者のほとんどは狩猟免状と都道府県の許可を得ているので、駆除作業を行うことができます。
実際に業者のホームページにも記載されています。 もしホームページで確認できない場合はお電話で担当者に聞いてみましょう。
・捕獲したハクビシンを処分してくれる
業者の頼もしいところは捕獲した害獣をしっかり処分してくれること。
自分で捕獲作業をした場合は原則自分の手で処分しなければならないので、とても面倒です。
また、安楽死によって殺処分しようにも、動物を自分の手で処分することに抵抗のある方も少なくないでしょう。
業者に頼めば処分のような面倒な作業も一手に引き受けてくれます。
・アフターサービスがある
専門業者では駆除作業が終わってから数年以内は、無料もしくは割引価格で駆除作業を行ってくれます。
具体的な保証内容は業者のホームページで確認してみましょう。