ハクビシンは昼間どこにいるの?詳しい生態や行動範囲を解説
公開日:2024.11.7
夜になると街中で見かけるハクビシンですが、昼間はどこにいるのかご存知でしょうか。
この記事では、ハクビシンが昼間にどこで過ごしているのか、その行動範囲や隠れ場所について詳しく解説します。
夜になると街中で見かけるハクビシンですが、昼間はどこにいるのかご存知でしょうか。
この記事では、ハクビシンが昼間にどこで過ごしているのか、その行動範囲や隠れ場所について詳しく解説します。
ハクビシンは、東南アジアや南アジアに広く分布している夜行性の小型乳類です。体長は50〜70cm程度で、尻尾が長く、顔には頭上から鼻先まで伸びた白い線状の模様があるのが特徴です。
元々日本に存在したのではなく、台湾などからやってきた外来種で、主に本州や四国、九州などに広がり、最近では北海道でも確認されています。
ハクビシンは夜行性で、夜になると食べ物を求めて活動を開始します。 雑食性であり、果物、野菜、昆虫、さらには小動物なども食べます。
農村部だけでなく都市部でも生息しており、農業被害や家屋の屋根裏でのねぐら利用などの問題を引き起こしています。
ハクビシンは身体能力が高いうえに、足の裏に吸盤に似たパッドが付いており、木登りや綱渡りだけでなく、雨どいも登れるほどです。さらに、電柱も登る可能性があり、夜間は細い電線を渡っている可能性も考えられます。
さらにジャンプ力も高く、1メートルほどであれば、よじ登ったりジャンプしたりして乗り越えるケースもあり、住宅が密集しているエリアであれば、住宅の屋根から屋根に移動します。
ハクビシンは臆病な性格であるため、普段は人前には出てきませんが、食べ物を探すために集落や市街地に出てくる可能性があります。
特に、農作物がある農地や生ゴミが捨てられているゴミ捨て場は、ハクビシンにとってエサの宝庫です。人気がない場所であれば警戒心が強いハクビシンも安心して住みつくため、農地やゴミ捨て場ではハクビシンの被害に注意しましょう。甘い味が好物のため、果樹を育てている方は特に注意が必要です。
また、ハクビシンは同じ場所で排泄をする習性もあります。同じ場所で排泄をする理由はマーキングのためで、自分の存在を伝えたり、エサがある場所を仲間と共有したりする目的があります。
自宅内にハクビシンの糞を見つけた場合は、エサ場にされている可能性があるため、業者にハクビシンの駆除を依頼しましょう。
ハクビシンの出産は夏から秋の時期に年に1回行われ、1度に2~3匹出産するため、数年で個体数が増加します。さらに、生後10ヵ月になると子供を産むようになるため、個体数を増加させないように駆除しなくてはなりません。
ハクビシンは夜に行動をする分、昼間は寝ています。警戒心の強さから寝床にするのは、おもに住宅の屋根裏や建物の軒下など、目立たない場所です。
さらに、ハクビシンは複数の寝床を作る動物で、多い場合は20個の寝床が作られている状態も考えられます。複数の寝床を転々と移動しており、1ヵ所の寝床に長い間とどまることはありません。
ハクビシンが昼間はどこにいるのかを把握するのは難しく、さらに寝ているところを見つけるのは素人では不可能です。
ただし、昼間に全く活動しないわけではなく、餌が足りない状況では、昼間でも食べ物を探して動き出すことがあります。そのため、時々昼間に天井裏などから物音が聞こえることも。
ハクビシンが家に住み着くと、さまざまな被害の発生が予想されます。
そのなかで代表的なのが、騒音被害です。
ハクビシンは夜行性の動物であるため、昼間は寝床で休み、夜に活動を開始します。屋根裏や天井からドタバタといった足音が夜中に聞こえてくると、睡眠が妨害されて寝不足になる可能性があります。
家に住み着くハクビシンの数が増えると、その騒音も拡大するので、早めの対策が必要になります。
また、糞尿による悪臭被害も発生します。
ハクビシンは縄張り意識が強い生き物であり、糞尿でマーキングを行う習性があります。寝床にしている場所は糞尿がたまるため、悪臭を放っている可能性があります。
悪臭だけでなく、糞尿には病原菌や寄生虫の卵などが含まれているケースもあるため、病気への感染にも注意が必要になります。
ハクビシンが持っている病原菌は、エキノコックスや狂犬病などです。また、ノミやダニなどの寄生虫を介するケースもあり、人間やペットに感染するおそれがあります。糞尿に触れないようにするだけでなく、ハクビシン自体に嚙まれないようにもしてください。
そのほか、ハクビシンは鋭い爪と歯を持っており、屋根裏に侵入する際に断熱材や配線を引っ掻いたり、巣作りのために木材を噛んだりすることがあります。特に電気配線をかじられると、火災のリスクがあるため、非常に危険です。
また、家の建材や屋根材に傷を付けられると、かじり跡から雨漏りするだけでなく、住宅の強度が下がる可能性があります。
そのため、かじられた建材や雨漏りを修理するために、余計な出費が発生する被害も考えられます。
ハクビシンの被害を防ぐには、住宅に侵入させないようにするのが大切です。
ハクビシンは、その優れた身体能力を活かして、雨どいや電線を渡り、ベランダの下や排水口のすき間から侵入します。住宅の周辺に侵入経路になりそうな隙間を見つけたら速やかに塞いでください。
また、餌場を作らないことも、被害を防ぐために重要です。
農作物はハクビシンの好物なので、家庭菜園や畑があると餌場になりやすくなります。被害を防ぐためには、収穫は早めに行い、農作物の周囲にネットを設置するなどの対策が有効です。
そして、実りの悪い農作物や熟れすぎた農作物は放置せず、早めに片付けることが大切です。
家庭のゴミについても、密閉できるフタ付きのゴミ箱を使い、ハクビシンが近寄りにくい環境を整えましょう。
さらに、ハクビシンに寝床を作らせないような工夫をすることも予防策として重要です。
見通しが良い場所はハクビシンが警戒するため近づきません。そのため、身を隠せそうな木があれば剪定してもらったり、自宅周辺にある雑草や落ち葉を掃除したりしましょう。
ハクビシンの被害を防ぐのは重要ですが、すでに住宅に住みついているかもしれない場合は、速やかに駆除しなければいけません。
ただし、一般人が許可なくハクビシンを捕獲することは禁止されています。特に、毒エサを使うなどして殺傷した場合は、鳥獣保護法違反になり、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が課せられるため、自分自身で駆除はしないでください。
一方で、ハクビシン駆除の専門業者は駆除を許可されています。
専門業者への依頼は法的トラブルを回避できるだけでなく、捕獲に関する知識と経験も持っているため、確実に駆除してくれるでしょう。
また、依頼した際にはハクビシンの駆除だけではなく、被害が再発しないように侵入経路も防いでもらいましょう。
専門業者は、ハクビシンの侵入経路に関してもしっかりと把握しています。
再びハクビシンの被害が発生しても、アフターサービスを受けられる可能性もあるため、安心して駆除を任せられます。素人が無理に駆除をするよりも、専門業者に任せるほうがおすすめです。
ハクビシンの駆除業者にはさまざまな会社があり、なかには技術力の低い会社も存在しています。
優良な業者を選ぶには、相談や調査を無料で請け負っているか、見積もりを取るのとあわせて、追加料金の有無も確認してから依頼をするか決めてください。
悪質な業者であれば、最初は安い見積もりを出しても、あとから次々と追加料金を出してくる場合があります。
優良な業者に駆除を依頼して、ハクビシンから農作物や住宅を守りましょう。