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カワラヒワってどんな鳥?生態などをくわしく解説します

公開日:2021.10.29 更新日:2024.4.11
カワラヒワってどんな鳥?生態などをくわしく解説します

カワラヒワはスズメほどの大きさしかなく、人里で見かけることも多いため、日本人、特に農家の人にとっては身近な鳥と言えるでしょう。
しかし、稲穂を食べる可能性があり、小柄な分対策が難しい点がネックになることもあります。
この記事ではカワラヒワの生態や繁殖、危険性やその原因について解説します。

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1. カワラヒワの生態とは?

カワラヒワは全長14cmほどの鳥!オリーブ褐色の頭部と羽は黒色と黄色の帯

枝にとまるカワラヒワの写真

カワラヒワは全長14cmほどの小さな鳥です。オリーブ褐色の頭部と黒色と黄色の羽が特徴です。日本を含む東アジア全体に生息しており、主に山や林、河原や田んぼの近くで生息しています。日本全域に生息していますが、北部に生息している鳥は冬になると渡り鳥として移動する場合もあるでしょう。

スズメとほとんど同じくらいの大きさですが、スズメよりも少し細身な印象を与えるのが特徴です。カワラヒワの鳴き声はそれほど特徴があるものではなく、バリエーションも豊富なため、鳴き声だけでの判別は難しいかもしれません。

油分のある種を好み、特にひまわりの種を好むことが特徴です。しかし、冬場に群れを作る性質があり、冬場に作物がある場合は被害が大きくなることがあります。

しかし、秋の収穫ごろは群れを作ることが少なく、稲穂を食べることはあるものの、被害は限定的です。

スズメと食べ物の食性が近く、米への被害内容は似通っているため、スズメと混同されがちな鳥の1つです。場所によってはスズメよりも大きな被害が出ているとも言われています。カワラヒワの寿命は野生の場合で2~3年ほどと言われており、それほど長生きするわけではありません。

2. カワラヒワの繁殖方法

カワラヒワの繁殖期は3月~7月ごろ、3個~5個の卵を産む

水辺にいるカワラヒワの写真

ことが特徴です。卵が孵化するまでは約2週間ほど、そこから巣立ちまでが約2週間ほど、合計で卵を産んでから4週間ほどで巣立ちを迎えます。

巣を作るのは山や畑、人里近くなど、3m~7mほどの高さの位置に巣を作る傾向があります。雛鳥への餌はオスとメスで交代しながら行うことが特徴です。そのため、田んぼで米を育てている人で山地で農業を行っている場合は注意が必要かもしれません。

たんぽぽやひまわりの種を食べることでも知られていますが、イネを食べることがあり、イネへの被害報告が上がることもあります。

スズメと同じくらいの大きさの鳥ですが、スズメよりも身体が細く、防鳥ネットを通過してしまう可能性が高い鳥です。そのため、防鳥ネットを張り巡らせる場合は網目が細いものでなければ十分な効果を発揮しません。

ただし、カワラヒワは種籾を食べる可能性はありますが、水に浸かっているものや地面に植えられた後のものを食べることはありません。成長した稲穂を食べることはありますが、田植えの時期の被害が出ることはほぼないと考えてもよいでしょう。

3. カワラヒワによる被害が起こる原因

カワラヒワの被害の原因は、ネットをくぐり抜けてしまいやすいことが要因

稲が植わっている田んぼの写真

カワラヒワの被害が大きくなりやすい原因としてはネットをくぐり抜けてしまいやすいことが原因と言えるでしょう。カワラヒワは体長約14cmほどの小さな鳥でスズメほどの大きさしかありません。

さらにスズメよりも細身な身体をしているため、防鳥ネットをくぐり抜けてしまうことがあります。そのため、カワラヒワの被害を根本的に防ぐためには網目の細かい防鳥ネットを準備するかしかないでしょう。

ただし、カワラヒワほどの防鳥ネットを張り巡らせるのはあまりコスパがよいとは言えず、効果的ではありますが、おすすめできる対策ではありません。

対策としておすすめできるのは、集団栽培を行うことが挙げられるでしょう。集団栽培を行い、一斉に収穫を行うことである程度被害を抑制できるはずです。

カワラヒワは冬場に群れを作る習性があり、冬場になると被害が甚大になることがありますが、それより前に収穫してしまえば、被害は大きく抑えられるでしょう。そのため、カワラヒワが近くにいると分かっている場合は収穫を早めに行うことがおすすめです。

4. カワラヒワの危険性とは?

カワラヒワは米を食べる可能性あり!小さいため対処しにくい

枝にとまるカワラヒワの写真

カワラヒワは小柄な鳥で人を襲うなどはありませんが、米を食べる可能性があります。米以外にもチンゲンサイやそばの実、粟などを食べます。油分の多い種を好み、ひまわりの種や菜種などを特に好むようです。

しかし、ひまわりの種が多い夏場の場合、カワラヒワが群れを作ることはなく、被害報告はほとんど確認できません。しかし、米の場合は人里近くに住んでいることからか被害報告が確認できる場合もあります。とはいえ、被害はスズメと混同されがちです。

また冬場になるとカワラヒワは群れを作るため、その時期の場合は被害が大きくなることもあります。しかし、稲刈りの時期は群れを作っていることが少なく、稲穂を食べるとはいうものの、被害は限定的です。基本的にはスズメと同じ対策が効果を発揮するでしょう。

小柄な鳥のため、防鳥ネットは効果を発揮しにくく、効果的な対策としては、カカシや光り物、人形などが効果的です。カワラヒワはタカを天敵としているため、タカと同じくらいの大きさのものが大きな効果を発揮するでしょう。爆音機なども効果的ですが、人里近くの田んぼに生息することが多いため、使いにくいケースがあります。

5. まとめ

カワラヒワは小柄な鳥のため、ネット以外の対処法を

枝にとまるカワラヒワの写真

この記事ではカワラヒワの生態や繁殖、被害の危険性や原因について解説しました。

カワラヒワはスズメほどの大きさの小柄な鳥ですが、米を食べてしまうこともあり、注意が必要です。しかし、被害は限定的で、対策はそれほど難しくありません。

この記事を参考に、カワラヒワの被害を最小限に抑えましょう。

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