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屋根に用いられるセメント瓦とはどんなもの?

公開日:2022.9.2 更新日:2024.4.5
屋根に用いられるセメント瓦とはどんなもの?

セメント瓦は、セメントと川砂を決められた分量で混ぜたモルタルでできた瓦のことを指します。このモルタルという元を型に入れ成形し、塗装した瓦の事を言います。陶器瓦と比べて均一性に優れていて、座りが良く一定した並びなのが良い点と言えます。瓦の中では軽量なので、災害等には強いと言えます。ですが、紫外線や風雨、温度変化等で塗膜の劣化が進行すると素材のセメントの劣化も早くなってしまうという悪い点も存在する瓦です。塗膜が劣化することによってセメント瓦の吸水がすすみ、セメントの成分であるカルシウムが流出してしまうことによって表面がザラザラと骨材が現れ、少しの衝撃で割れるようになってしまいます。

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1. セメント瓦の特徴を紹介します

セメントの主原料は石灰石で、水と混ぜることによって固まります。その後、型で固めます。

セメント瓦の屋根の写真

セメント瓦はセメントを主成分とした屋根瓦のことを指します。従来の陶器瓦と比べて初期費用が安いのが特徴で、1980年~1990年にかけて戸建て住宅で広く普及した屋根瓦になります。

現在では、製造が中止されていて新築住宅でセメント瓦を使用することはなくなってしまいました。ですが一方で、現在、普及しているセメント瓦の多くが、施工から30年~40年ほど経過しているため、セメント瓦の耐用年数を越えている状況になっています。そのため、葺き替えの必要に迫られているのが現状になっており、問題になっています。

雨漏り修理や屋根塗装の際に、セメント瓦だから葺き替えた方が良い、塗装では対応できないとリフォーム業者から指摘されることが多い屋根材になっています。

セメント瓦は1980年~1990年にかけて普及したセメントを主成分とした屋根材ということを理解しておきましょう。また、見た目が日本瓦と似ているため、見分けがつかない場合があります。そのようなことのないように特徴はしっかりと覚えておくようにしましょう。

2. セメント瓦のメリットとは?

セメント瓦は品質も均一で、耐火性にも優れています。その他にもメリットがたくさんあります。

グレーと茶色とセメント瓦の写真

セメント瓦には、洋風、和風、フラット型など、さまざまな形のものが存在し、プレス加工で作られているため品質も均一で、耐火性にもとても優れています。

さらにとても施工がしやすい素材となっていて、色のバリエーションも豊富なため、選ぶ際に楽しく選ぶことができます。

塗装仕上げか、顔料をセメントに混ぜて着色しているため。外壁の色に合わせたり、好みの色を使ってオリジナリティを出したりすることができるので、とてもおすすめの瓦になっています。

さらに、他の瓦と比較しても初期費用が安価なため、手の出しやすい瓦となっています。ですが、現在では製造がストップしてしまっているため、購入は出来なくなっているので注意が必要です。

セメント瓦をメンテナンスする際は、主に洗浄、塗装を行います。まずは高圧洗浄機などでホコリや苔、塗膜のはがれを除去しましょう。汚れを落とさないと、塗装してもすぐにはがれてしまうので、重要な作業といえます。


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3. セメント瓦のデメリットとは?

セメント瓦の1番のデメリットとしては、定期的なメンテナンスが必要ということになります。

セメント瓦の屋根を施工している事業者の写真

セメント瓦の大きな問題点、デメリットとしては、定期的なメンテナンスが必要ということが言えます。セメント瓦に関しては、10年前後に1度、塗装工事が必要になってきます。セメント自体に水をはじく効果は全くありません。そのため塗装を行い塗膜によって、水や紫外線から瓦を守っているということになります。

つまり、セメント瓦を使用するということはメンテナンス費用を定期的に支払っていかなくてはいけないということになります。

そうなると結果的に費用が重なり、コストパフォーマンスの面ではあまり良くないということが言えます。コストパフォーマンスの面を安くしたいのであればセメント瓦ではなく、他の瓦を使用することをおすすめします。

他にも、セメント瓦は割れやすいため耐久性には優れていないと言った点がデメリットとしてあげられます。耐久性がかけてしまうと、修理費や交換費など様々な費用がかかる場合があります。耐久性を重視したい場合は、他の耐久性に優れた瓦を使用することをおすすめします。

4. セメント瓦の料金はいくら?

セメント瓦は塗装や張り替えといった様々な修理内容があり、それぞれ費用が大きく変わります。

費用相場のイメージ写真

セメント瓦は塗装という作業も必要になってきます。セメント瓦の塗装では、使用する塗料の種類と塗装する面積、雨漏りなどの傷みの補修箇所の有無などによって費用が大きく変わってきます。

塗料の価格に関しては、シリコン塗料の場合は、1平方メートルあたり約1,800円から。フッ素塗料の場合は1平方メートルあたり約3,500円が相場になっています。足場の設置費用に関しては、1平方メートルあたり約700円という安い相場になっていますが、施工費用に含まれる場合もあるため、リフォームの際は依頼する会社に問い合わせてみることをおすすめします。

その他にも沢山の種類の費用が存在するため、気になる方は是非調べてみることをおすすめします。

洗浄および下地調整、下塗りに関しては、洗浄が1平方メートルあたり約200円、古い塗装を金属ヘラやグラインダーで削り取るケレン作業が1平方メートルあたり約400円、下塗りは1平方メートルあたり約700円が相場となっています。

5. セメント瓦についての情報まとめ

ここまでご紹介したセメント瓦に関する情報をまとめてご紹介します。

積み重なったセメント瓦の写真

ここまでセメント瓦に関する様々な情報をご紹介してきました。セメント瓦は値段としては他の瓦に比べて安価に抑えられ、色のバリエーションも豊富なため人気がありますが、割れやすいなど耐久性に欠けているというデメリットも存在していることがわかりました。

さらに、定期的なメンテナンスが必要なため、費用が更に重なってしまうという点もありました。

このように、それぞれ瓦事にメリットやデメリットが存在しているため、屋根の修理や交換を検討している際は必ず調べ、知っておくことが大切になります。

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