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業務用エアコンの点検費用とは?費用相場と業者選びのポイントを徹底解説

公開日:2024.10.1
業務用エアコンの点検費用とは?費用相場と業者選びのポイントを徹底解説

業務用エアコンは、オフィスや店舗、施設の快適な環境を維持するために欠かせない設備です。しかし、家庭用エアコンとは異なり、業務用エアコンには定期的な点検が義務付けられており、効率的に運用するためにもメンテナンスが不可欠です。ただ、点検にかかる費用や内容について詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、業務用エアコンの点検費用の相場や具体的な点検内容、また費用を抑えるための業者選びのポイントなど、エアコンのメンテナンスに関する有益な情報をわかりやすく解説します。効率的で安全なエアコン運用のために、ぜひ参考にしてください。

1.業務用エアコンの点検費用相場

費用に含まれる作業内容とは?

天井埋込エアコンのメンテナンスをしている写真

業務用エアコンの点検費用は、エアコンの規模や設置場所、台数、業者の専門性により異なりますが、1台あたり10,000円から50,000円程度が相場です。
点検費用には以下のような作業内容が含まれることが一般的です。

・冷媒ガスの漏えいチェック
冷媒ガスの漏えいはエアコンの冷暖房効率を著しく下げ、環境にも悪影響を及ぼします。専用機器を使って冷媒ガスの圧力や量を測定し、漏えいの有無を確認します。
フロンガスの漏えいが発見された場合は、迅速に補充や修理が必要となり、これに費用がかかることもあります。

・電気系統の点検
業務用エアコンは高出力の電力を使用するため、内部の電気配線や基板の劣化、接続部分の緩みがないかを点検します。電気系統のトラブルは火災の原因になることもあるため、安全面からも重要です。

・室内機・室外機の運転状態確認
室内機や室外機の運転状況を確認し、冷暖房の効果や風量に異常がないかをチェックします。特に、室外機のフィンの損傷や周囲のゴミ詰まりは運転効率に大きく影響します。

・フィルターと熱交換器の清掃
フィルターや熱交換器は、汚れが蓄積するとエアコンの性能を低下させるため、定期的な清掃が必要です。清掃が不十分な場合、エアコンの運転効率が低下し、電気代が増加するだけでなく、機器の寿命も短くなります。

・ドレンホースの詰まり確認
ドレンホースの詰まりは水漏れの原因となります。ホースの状態を確認し、必要に応じて清掃を行います。

2.なぜ業務用エアコンの点検が必要なのか?

法律で義務とされているほか、故障の原因にもなる

天井埋込エアコンの写真

業務用エアコンの定期点検は、エアコンの効率を維持し、安全かつ環境に配慮した運用を行うために不可欠です。特に、エアコンに冷媒として使用されるフロンガスは、地球温暖化への影響が大きい物質です。

フロン排出抑制法では、フロンガスを使用する業務用エアコンに対して、3か月ごとの簡易点検1年または3年ごとの有資格者による定期点検を義務付けています。
この法定点検を怠ると、罰則の対象となるだけでなく、環境への悪影響が生じるリスクも高まります。

また、エアコンの運転効率を維持するためにも、定期点検は重要です。フィルターの詰まりや冷媒ガスの漏えいなど、点検で発見されるトラブルはエアコンの性能低下の原因となり、電気代の増加や突発的な故障につながります。
適切な点検を行うことで、エアコンの長寿命化やコスト削減が期待できます。

3.業務用エアコンの点検を怠るリスク

法令違反から高額な修理費用まで

ビックリマークのイラスト

業務用エアコンの点検を怠ると、さまざまなリスクが発生します。

1.法令違反と罰則のリスク
フロン排出抑制法では、業務用エアコンの点検が義務付けられています。定期点検を怠ると、法令違反となり罰則を受ける可能性があります。
特に、フロンガスの漏えいは環境への重大な影響を及ぼすため、適切な点検が求められます。

2.冷暖房効率の低下
点検不足により、フィルターの詰まりや冷媒ガスの不足が発生すると、冷暖房効率が大幅に低下します。その結果、設定温度に達するまでの時間が長くなり、無駄な電力を消費するため電気代が増加します。

3.故障リスクの増加
定期的な点検を行わないと、内部の劣化が進行し、エアコンが突然故障するリスクが高まります。特に、エアコンが必要とされる夏場や冬場に故障が発生すると、ビジネスへの影響も大きくなります。

4.高額な修理費用
点検で発見できる小さな不具合を放置すると、大規模な故障につながり、高額な修理費用が発生することがあります。早期の点検でトラブルを未然に防ぐことで、コストの削減が可能です。

4.業務用エアコンの点検費用を抑えるポイント

相見積もりを活用しよう

相見積もりを取得して検討する男女のイラスト

業務用エアコンの点検費用を抑えるためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。

・複数の業者に見積もりを依頼
点検費用は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取り、費用と点検内容を比較しましょう。費用だけでなく、点検内容の詳細やアフターサポートについても確認することで、コストパフォーマンスの高い業者を選ぶことができます。

・年間契約で定期メンテナンスを依頼
定期的な点検を年間契約で依頼することで、1回あたりの点検費用を抑えられる場合があります。
年間契約には、アフターサポートやトラブル発生時の優先対応が含まれることも多いため、コストを抑えつつ安心してエアコンを運用できます。

・日常のセルフチェックを実施
業者による点検だけでなく、日常的なセルフチェックも重要です。フィルターの掃除や室外機の周辺確認を定期的に行うことで、エアコンの状態を良好に保ち、点検時の追加作業を減らせます。
セルフチェックを習慣化することで、効率的な運用をサポートしましょう。

5.業務用エアコンの点検業者選びのポイント

費用だけでなく信頼性を重視

エアコンのメンテナンスをする作業員の男性

業務用エアコンの点検業者を選ぶ際、費用の安さだけでなく、信頼性やサポート体制にも注目することが大切です。

・フロン類取扱技術者の資格を持つ業者を選ぶ
フロンガスの取り扱いには資格が必要です。資格を持つ業者であれば、法令に準じた点検を確実に行えるため、安心して依頼できます。
また、法定点検の記録作成や保管など、適切な書類対応も任せられます。

・見積もりの内訳と点検内容を確認
見積もりを依頼する際には、費用の内訳が明確であるか、作業内容が具体的に記載されているかを確認しましょう。点検項目が曖昧だったり、追加費用が不明確な場合は、予想外の費用が発生する可能性があります。見積もりがしっかりしている業者を選ぶことで、安心して点検を依頼できます。

・アフターサポートの内容を確認
エアコンの点検後にトラブルが発生した場合、迅速に対応してくれる業者かどうかも重要です。アフターサポートが充実している業者を選ぶことで、急な故障時にも安心して対応を依頼できます。年間契約を提供している業者であれば、定期的なメンテナンスとアフターサポートをセットで依頼でき、長期的なコスト削減にもつながります。

・口コミや評判をチェック
実際に利用した人の口コミや評判も業者選びの参考になります。対応が丁寧で信頼できるか、作業のクオリティが高いかなど、利用者の声から確認しておくと良いでしょう。信頼性の高い業者は、費用がやや高めであっても、トラブル防止や長期的なエアコンの効率維持につながるため、結果的にコストパフォーマンスが良くなります。

業者選びは、エアコンの安全で効率的な運用に直結します。費用だけでなく、信頼性とサポート体制を重視して業者を選ぶことが、エアコンのトラブル予防と長寿命化への一歩です。

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