着物の種類は重要!シーンに合った着物の選び方
公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.5結婚式や花火大会など、あらゆる場面で重要な役割を果たす着物。ですが、着慣れていない方ですと、どの場面でどんな着物を着たらいいか困ることでしょう。本記事では外出シーンに最適な着物選びのコツを解説します。これで着物選びに悩む心配はありません。
結婚式や花火大会など、あらゆる場面で重要な役割を果たす着物。ですが、着慣れていない方ですと、どの場面でどんな着物を着たらいいか困ることでしょう。本記事では外出シーンに最適な着物選びのコツを解説します。これで着物選びに悩む心配はありません。
まずは、季節としてはいつ頃なのか、どういった場面で着用するのかなど、こういったことが着物選びにおいて重要な判断軸になります。
着物は形式をとても重要としている衣服です。そのため、必要最低限のマナーについては身に着けておくことが必須の条件となってきます。正しいマナーを身に付けることで、形式上重要な場面で恥ずかしい思いをしなくても済みます。
着物の種類は、大まかにフォーマルなものとカジュアルなものに分類されます。ちなみにフォーマルであるのか、それともカジュアルであるのかは着物の種類によって決まります。ご自身が着用される着物をあらかじめ確認しておくようにしましょう。
フォーマルな着物には絹が素材として用いられることが多いです。また色合いとしては主に淡い色から構成されています。基本的にはかしこまった席において着る着物であることを覚えておきましょう。
一方でカジュアルな着物にはこれといった基準が存在しません。カジュアルな着物としては一方向に柄の入っている小紋や、木綿生地でできた浴衣など実にさまざまです。そのため、あまり形式ばっていない場面において着用されています。
このように、着物はTPOに合わせて着ていく衣服を選びます。普段着る機会の少ない方にとっては分かりづらいかもしれませんが、シーンごとにおしゃれを楽しめる服であると言えます。
ファッションにおいて形式性はもちろん、上品さを追求したい時にも役に立ちます。また年齢相応にふるまうべき時にも役に立ちます。
一番格が高く位置づけられている着物が黒留袖です。着物の色合いは黒で統一されています。主な対象者としては、既婚女性が着用することになります。結婚式においては新郎新婦の母親や親族が着用することになります。ちなみに裾のところを見ると、縁起がいい模様が確認できます。着物の柄については着る人の年齢に応じたものを選ぶことになっています。
色留袖は、黒以外の色を基調とした着物です。黒留袖に準ずる着物であり、既婚・未婚を問わず親族にあたる女性が主な対象者となります。また着物にある紋の数が重要なポイントになっています。紋が5つですと黒留袖と同じ扱いとなります。反対に1つしかないものであれば、外で友人と会うなどちょっとしたお出掛けで着ることができます。
振袖は、卒業式などの行事で活躍することが多い着物です。華麗なデザインであることから、晴れ着として着られています。成人式はもちろんのこと、結婚式や形式的なパーティーなどでも着用することができます。また長い袖を短く仕立てることによって、訪問着としても活用することができます。こうしたことから振袖はすぐに処分したりせずに、別の形で再利用してみるといいでしょう。
普段はドレスを着ることが多い方も、こうした着物を着ることで注目度を高めることができます。
訪問着は、胸や袖に模様が入れてあるのが特徴の着物です。一般的に訪問着は未婚、既婚に限らず着用することが可能です。訪問という文字こそあるものの、その用途はそれだけに限定されるわけではありません。形式的ではない結婚式や披露宴はもちろん、お見合いやお茶会といった席でも着られています。また胸や袖のところには柄が入られています。
付け下げは、上向きになっている柄が特徴となっている着物です。訪問着によく似ていることから、間違える人も多いです。こちらは主にかしこまった訪問や年始の挨拶といったシーンで活躍してくれます。ちなみに、訪問着と比べるとそれほど形式ばらない外出着となっています。
色無地は、黒を除いた色で染められています。色合いについては重要なポイントとなっていて、明るい色調であればパーティーに、暗い色調であれば葬祭など凶事の際に着ていくことができます。色を基準にされるとどういった場面で着ていけばいいのか簡単に判別することができます。
普段のお出掛けにおけるファッションの一部として活用されるといいでしょう。またこうした着物はあらゆる場面において思い出作りとしても役に立ってくれます。
江戸小紋は、細かい柄が入った単色の着物です。武士の裃として使用されていました。裃は武士が江戸城に出向く際に着用していた着物です。現在ではカジュアルな服の位置づけとなっていて、外出シーンを彩ってくれます。普段のお出掛けの際には、名古屋帯や半幅帯を結んでコーディネートしておきます。ちなみに紋を1つ入れたものは準礼装として扱われます。
小紋は、いくつもの文様が見られるのが特徴となります。着用される際には名古屋帯や上質な半幅帯と合わせます。柄の種類がとても多く、外での食事や演劇といったお出掛けのシーンに向いています。古典柄が入れられているものも存在し、こうした着物は結婚披露宴の席において着用することができます。種類自体がとても多いので、その日の気分に合わせて自由に選択するという楽しみがあります。
浴衣は、花火大会や夏祭りなどのイベントにおいて着用されているファッションです。また自宅において着用する部屋着として活用される機会も多いです。夏専用のファッションと考えられているものの、夏以外の季節の楽しみ方もあります。秋以降の季節では肌襦袢を着たり、足袋を履くことで気軽に楽しむことができます。
フォーマルなところでは、きちんとした小物を合わせなければマナー違反とみなされます。ですので、小物にも気を配りましょう。
まず考えなければいけないのが肌着です。着物では襦袢が非常に役に立ちます。襦袢には、肌に直接着る肌襦袢とその上に着る長襦袢の2種類があります。これらは下着としての役割を果たしていて、汗を吸収したり、着崩れを防止したりする役割があります。ですので、必ず着用しましょう。
足袋は、靴下と同じようにして着用します。最近ではレース素材になっているものや、柄がついているものなどが登場しています。
足元には草履を履きます。足袋やバックと合わせることで、おしゃれにコーディネートすることができます。フォーマルな着物を着用される場合にはかかとが高い草履を、お出掛け用などカジュアルな着物であればかかとが低い草履を履きます。ちなみに葬祭のような凶事の場面では、かかとが低くて黒色の草履を履くのがマナーです。
帯揚げは、帯枕や紐などを外から見えないようにするために使用します。目立ちやすいアイテムであることから、コーディネートする際には着物や帯の色と統一します。
帯留めも重要アイテムの1つです。これは帯を固定しておく際に活用します。また着物におしゃれなエッセンスを加えてくれる役割も果たします。