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コウモリのふん対策とは?具体的なやり方や予防方法について

公開日:2023.7.13 更新日:2024.4.22
コウモリのふん対策とは?具体的なやり方や予防方法について

暗い場所を寝床にしているコウモリは人間の生活圏にも出没することがあり、屋根裏や物置小屋などに隠れていることがあります。
コウモリが住み着くと、ふんによる被害に悩まされることになります。

そのような事態を防ぐために、今回はコウモリのふん対策について解説していきます。

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1.自宅に棲みつくコウモリの正体とは?

建物に棲みついて問題となるコウモリの多くは「アブラコウモリ(イエコウモリ)」

飛んでいるコウモリの絵

アブラコウモリは、北海道を除く日本全国に分布しています。
住宅の天井裏や戸袋の中、瓦の下といった隙間に潜んでいることが多く、生息場所の条件として好まれるのは湿気が多くて空気の流れが悪い空間です。
反対に風通しがよく、乾燥した場所は嫌う傾向にあります。

体長は20cmほどで、翼を畳むと5cmほどになります。体はこげ茶色の毛で覆われていて、翼は皮膚でできているため薄い膜状になっているのが特徴です。

アブラコウモリの主食は昆虫で、 小型昆虫類はもちろん甲虫なども食べます。
そして、一晩で体重の半分ほどの量の餌を食べます。これは、蚊ほどの大きさの虫の場合、400~500匹に相当します。

アブラコウモリの体重は一般に6gほどで、この体重を保つために毎日大量のふんをします。
そのうえ、アブラコウモリは集団で家に棲みつく習性があるので、とんでもない量のふんに悩まされることになるのです。

2.コウモリのふんは危険?

主な被害

木にぶら下がったコウモリとふんの絵

自宅の屋根裏や周辺にコウモリのふんがあると見た目の不快さや臭いなどが気になると思います。
ただ、それ以上に注意していただきたいのが、健康や住宅に及ぼす被害です。
コウモリのふんは有害物質であるため、さまざまな被害を引き起こす原因になります。

まずは、具体的な被害についてお伝えしましょう。

・さまざまなウイルスが潜んでいる
コウモリのふんには、様々な菌やウイルス、寄生虫などが含まれている可能性があります。
コウモリのふんは乾燥しやすいので、すぐ粉々になり、それが空気中に拡散する可能性があります。これが「エアロゾル」と呼ばれる現象で、空気中に漂う病原菌などを吸い込んでしまうと、喘息やアレルギー、感染症など様々な健康被害の原因となります。

・家屋にダメージを与える
屋根裏に棲みついたコウモリのふんは住宅に大きなダメージを与えます。
前述の通りコウモリは昆虫を大量に捕食するので、ふんの量も多くなります。巣の周りにふんがたまることで、悪臭が発生したり、天井に染みができたりして住宅が傷んでしまいます。
住宅へのダメージは、リフォームなどしないと修復できないので要注意です。

・厄介な害虫を発生させる
コウモリがふんをすると、それをエサにするゴキブリやダニなどの害虫がやってきます。一度そうした害虫が発生すると、駆除するには非常に手間がかかります。

また、そうした害虫はコウモリが住処としている場所にとどまらず、人の居住スペースまで入って来てしまうことがあります。
これらの害虫も人に害を与えるため、さらに対策が必要になってしまいます。

3.コウモリのふん対策とは? その①

まずはコウモリを追い出そう!

コウモリの対策で超音波を出している絵

コウモリのふん対策としては、住み着いたコウモリを追い出すことが重要です。

ただし、コウモリは鳥獣保護法によって守られている生き物であることから、むやみに殺傷することは認められていません。
そのため、コウモリをなるべく傷つけないやり方で追い出す必要があります。

・忌避剤を撒く
ドラッグストアやホームセンターなどで、コウモリ専用の忌避剤を購入できます。軒下や屋根裏など住処としている場所にスプレーするだけで、追い出すことができます。

ただし忘れた頃に戻ってくることがあるので、出ていった後でも複数回スプレーしておきましょう。
忌避剤は、天然由来の成分が含まれているものが安全性が高く使いやすいです。

・蚊取り線香を使う
蚊取り線香の香りをコウモリは苦手としています。そのため、線香の煙の香りを充満させるとコウモリは逃げていきます。

・まぶしい光で照らす
夜に活動する習性から、強い光で追い出すこともできます。LEDライトなどの光を当てれば、傷つけることなく追い出せます。

・超音波を発生させる
コウモリは超音波を出すことで、自分の位置を確認しています。そのため、人為的に超音波を出せばコウモリの感覚を狂わせることができ、住宅に寄り付きにくくさせます。

4.コウモリのふん対策とは? その②

コウモリを追い出した後は、侵入防止の措置を行う!

コウモリの侵入経路になる換気口の絵

ただコウモリを追い出してもしても、またすぐに戻ってきてしまう場合もあります。
ふんに再び悩まされないために、侵入防止策を押さえておきましょう。

主な侵入防止策は以下の通りです。

・CDやアルミホイルを設置しておく
コウモリが現れそうな場所に、CDやアルミホイルなど光を反射するものを設置しておきます。
昼間ならば太陽光など強い光が反射することによって、コウモリが簡単に近づけないようになります。

・テグスを取り付けておく
テグスにはコウモリが出している超音波を妨げる作用がありますので、建物の場所をわかりにくくさせることができます。
屋外でコウモリが来そうな場所に仕掛けておきましょう。

・ジェルタイプの忌避剤を活用する
コウモリの予防には、ジェルタイプの忌避剤が役に立ちます。特にカプサイシンやメントールといった成分が効果が高く、コウモリはこれらの成分を苦手としています。

ただし商品によって効果を発揮してくれる期間が異なりますので、購入する前に確認しておきましょう。

・侵入経路を塞いでおく
1cmほどのわずかな隙間でも、コウモリが屋内に侵入してくる場合があります。また、軒下付近の通風口や換気口からも侵入してくる恐れがあります。
そのため金網やシーリング材を活用して、そうした隙間をしっかり塞いでおくことが大切です。

ただし、設置作業に手間がかかる点には気をつけましょう。

5.コウモリのふんの掃除方法

素手での掃除は絶対禁止!感染症予防を徹底して行おう!

防護服を着て掃除用具を持った人の絵

コウモリの追い出し作業と侵入防止作業と合わせて、ふんの清掃も行う必要があります。

ただ、前述の通りコウモリのふんにはさまざまな菌が含まれているため、取り扱いには十分に注意が必要です。

コウモリのふんを放置していると、害虫の発生にもつながるため、見つけたらなるべく早く対処するようにしましょう。

■用意するもの
・マスク
・保護メガネ
・帽子
・ゴム手袋
・箒とちりとり
・ゴミ袋
・雑巾
・除菌・殺菌スプレー

コウモリのふん掃除を行う際は、エアロゾル感染を防ぐためにも、細心の注意を払って完全防備で行ってください。

■掃除の手順
1.コウモリのフンがある場所に、湿ったペーパータオルやティッシュペーパーを置きます。
これにより、ふんが上がるのを控え、安全に掃除ができます。

2.ふんを軽くふき取るか、ほうきやちりとりなどを使って集めます。フンが乾いている場合は、フンを壊さないように注意しながら取り扱ってください。
集めたふんは、2~3重にしたゴミ袋に入れて、可燃ごみとして捨てましょう。

3.ふんを掃除できたら、除菌スプレーや殺菌スプレーなどを使用して、ふんの落ちていた床部分だけでなく、その空間を丸ごと殺菌します。
ふんの落ちていた床部分だけでなくて、空間ごとというのがポイントです。
さらに高い殺菌効果を得たい場合は、次亜塩素酸の使用をおすすめします。
臭いがある場合は消臭作業も忘れずに。

また、使用後の掃除用具なども一緒に除菌・殺菌しておきましょう。

4.掃除が完了したら、石鹸で手洗いをしたあとにアルコール消毒を行います。
着ている服にコウモリのふんが付着してしまった場合は、その服単体で漂白剤を使って洗ってください。もし、捨ててもいい服であればそのまま処分しましょう。


コウモリのふんは、病原体や寄生虫が含まれている可能性があるため、掃除の際には慎重に行うことが重要です。
また、場合によっては専門家や害獣駆除業者に相談することをおすすめします。

6.自分の手に負えない場合は専門業者に依頼しよう!

専門業者に依頼した際の具体的な費用相場

コウモリ対策事業者のイメージ絵

このように、市販されているアイテムを使用すれば、自分でもコウモリのふんの対策をとることができます。
ただし、感染症のリスクがあるため、個人での作業は難しいのが実情です。

そんな時に頼りになるのが、コウモリ駆除の専門業者です。

お住まいのエリアにもよりますが、専門業者の作業の費用相場は20,000~30,000円ほどです。
ただし、上記の費用はあくまでも目安であり、駆除をしたい箇所の個数や作業内容などで費用が高くなる場合があります。

そんなコウモリおよびそのふん対策の費用をお得にする方法をご紹介します。

①業者ごとの見積もりを比較する
地域の正確な相場を調べるために、3社以上の見積もりを見比べてみると良いでしょう。
業者によっては電話やメールでの見積もりを受け付けていますが、実際に現場まで来てもらうことでより詳細な見積もり金額を算出してもらえます。

見積もりの比較にあたっては費用の安さだけではなく、作業内容の詳細をきちんと確かめておくことも重要です。
特に安いことを強調している業者ですと、アフターフォローなど必要な作業が省略されてしまっている可能性がありますので、気をつけましょう。

②お得な割引キャンペーンをやっている業者を検索する
業者によっては期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などが適用できるところもありますので、確認しておきましょう。

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