ネズミの侵入経路はこう塞ぐ!隙間の見つけ方と塞ぎ方を徹底解説
公開日:2026.6.4
ネズミの気配がするとき、
「ネズミの侵入経路を塞ぐにはどうしたらいいのか?」
「とにかく隙間を塞いで、ネズミが入ってこれないようにしたい」
と考える方も多いのではないでしょうか。
侵入口を塞ぐ際は手順を間違えるとネズミの侵入が再発しやすく、かえって被害が長引くことがあります。ネズミの侵入経路を塞ぐときは、いきなり穴を埋めるのではなく、まずラットサインなどから活動状況を確認し、必要に応じて駆除や追い出しを行ったうえで、侵入口を塞ぐことが重要です。さらに、侵入口を塞いだ後にエサや巣材を管理し、再び寄りつきにくい環境まで整えることで、対策の効果が安定しやすくなります。
この記事では、ネズミが入りやすい場所、侵入口の見つけ方、資材ごとの塞ぎ方、やってはいけない対策、再発防止の考え方まで順番に解説します。自分で対応できる範囲と、業者に依頼した方がよいケースも整理しているため、より確実にネズミの侵入口を塞ぎたい方は参考にしてください。
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ネズミの侵入経路はどこ?1cmの隙間でも入る危険な場所
ネズミの侵入経路を塞ぐには、まず「どこから入ってきているのか」を押さえることが欠かせません。特に侵入経路になりやすいのは、以下のような場所です。
- 配管・エアコン周り
- 換気口・通気口
- 床下・屋根
- 玄関・窓
ネズミは体を縮めて狭い隙間を通るため、1cm程度(大人の指が1本入るくらい)の幅があれば侵入口になり得ます。
また、ネズミ対策では「屋外から建物内へ入る侵入口」と、「建物内を移動する通り道」を分けて考えることが重要です。それぞれ詳しく解説します。
配管・エアコン周り
配管やエアコン周りは、ネズミの侵入経路として特に優先して確認したい場所です。なぜなら、配管を通す際は外壁や基礎に穴を開けることが一般的であり、周囲にわずかな隙間が残りやすいためです。施工時は問題がなくても、経年劣化や振動で隙間が広がることがあります。
たとえば、エアコンの配管を壁に通している部分や、給湯器配管、給排水管のカバー開口部や立ち上がり(下階から上階へ垂直に配管を引き上げる部分)部分は要注意です。見た目では小さく感じても、ネズミにとっては十分な侵入経路になります。しかもこれらは壁際にあり、ネズミが移動しやすい条件がそろっています。
配管周りの隙間が厄介なのは、ただ塞げばよいわけではない点です。配管は動くことがあり、熱を持つこともあるため、場所に合わない資材を使うと隙間が再発します。だからこそ、金属製の資材と防鼠パテを使い分けながら、配管の周囲に合った方法で塞ぐことが重要です。
換気口・通気口
換気口や通気口も、ネズミが侵入しやすい代表的な場所です。理由は、空気の通り道として外部に開いており、しかも人の目線より低い位置や見えにくい位置にあることが多いからです。普段は意識しにくいため、ネズミの侵入口として見落としやすい傾向にあります。
特に床下通気口や外壁の換気口は、破損やゆがみがあるとネズミに侵入されやすくなります。網が付いていても、目が粗い・外れかけている場合は十分ではありません。また、換気扇まわりはダクト接続部の隙間や、外側フードの破損から入り込まれることがあります。
ただし、通気口は建物の換気に必要な部分でもあるため、むやみに完全密閉するのは避けるべきです。換気機能を損なうと湿気がこもり、別のトラブルにつながる恐れがあります。ネズミ対策では、空気は通しつつネズミが通り抜けられない状態にすることがポイントです。そのため、目の細かい金網やパンチングメタルを使い、機能を残したまま防ぐ考え方が必要になります。
床下・屋根
床下や屋根まわりは、ネズミが外から建物に入り込みやすい経路のひとつです。見えにくい場所のため、侵入口になりやすく、対策が遅れやすい傾向があります。人の出入りが少なく、点検頻度も低いため、気づいたときには被害が広がっているケースもあります。
床下では、基礎の換気口、配管の立ち上がり部、基礎と土台の隙間などがネズミ侵入口の候補になります。屋根まわりでは、軒下、破風板の隙間、屋根材の重なり部分、劣化した外装のすき間から侵入することがあります。特にクマネズミは高所を移動しやすいため、屋根裏側の侵入には注意が必要です。
床下や屋根の対策が難しいのは、確認自体に危険が伴うからです。床下は狭く、釘や湿気、配線に注意が必要であるうえ、屋根まわりは転落の危険があります。無理に自分で確認しようとせず、目視できる範囲で異常があるかを見たうえで、必要に応じて専門業者に調査を依頼する判断も重要です。
玄関・窓
玄関や窓は、人が出入りする場所であると同時に、ネズミにとっても侵入のきっかけになりやすい場所です。玄関の上がり框(かまち)の下、網戸や雨戸の戸袋の隙間があるためです。建物の開閉部は完全には固定されていないため、外壁よりもわずかな隙間が発生しやすい特徴があります。
たとえば、玄関ドアの下部に隙間がある、掃き出し窓のサッシにすき間がある、網戸や窓枠が傷んでいる場合は注意が必要です。さらに、窓のすぐ近くに物置や植木、室外機があり、それを足場にできる環境だと侵入の可能性が高まります。
ただし、玄関や窓は開閉機能があるため、固い材料で無理に侵入口を塞ぐ対策には向きません。ここで重要なのは、隙間の原因が劣化なのか、ドアや窓の建具の調整不良なのかを見極めることです。単に詰め物をしても動作に支障をきたす恐れがあるため、ドア下の隙間対策部材やサッシの補修など、場所に合った対策を選ぶ必要があります。
ネズミの侵入口を見つける方法
侵入口を塞ぐ前に、まず「本当にそこがネズミの出入り口なのか」を確認することが大切です。見た目で怪しい場所を闇雲に塞いでも、実際の侵入経路が別にあると効果がなく、対策がうまくいかない原因になります。
侵入口を見つけるときは、いきなり穴だけを探すのではなく、まずラットサインや足音などからネズミの活動場所や通り道を把握し、そのうえで外周の開口部へ視線を広げると絞り込みやすくなります。
- ラットサインを手掛かりにする
- 足跡・音に注意する
- 場所から絞り込む
これらの観点から確認し、通り道や出入りの頻度を絞り込んでから対策すると、必要な作業が整理しやすくなります。
ラットサインを手掛かりにする
侵入口を見つけるには、まずラットサインを確認しましょう。ラットサインとは、ネズミの痕跡のことで、フン、灰色や黒いこすれ跡、かじり跡が代表例です。単に穴を探すよりも、実際に使われている経路を見つけやすくなります。
たとえば、壁際や配管の周辺、家具の裏に小さなフンが集中している場合、その近くに通り道や侵入口がある可能性があります。また、汚れが付いて黒ずんだ跡がある場所は、ネズミが何度も通ったサインとして考えられます。かじり跡が新しいかどうかも判断材料になります。
なお、ラットサインを確認する意味は、侵入口そのものを断定することではなく、ネズミがよく通る場所や活動範囲を把握し、侵入口候補を絞り込むことです。フンの量が多く、複数箇所に痕跡がある場合は、1匹ではなく複数匹が出入りしている可能性もあります。
関連記事:ラットサインでネズミがいるか分かる?見た目や対処法を解説
足跡・音に注意する
フンや黒ずみが見つからない場合は、足跡や音を手掛かりにする方法が有効です。ネズミは夜間に活動しやすく、天井裏や壁の中、床下など人の目が届きにくい場所を移動するため、視覚情報よりも音の方が先に気づきやすいことがあります。
夜になると天井や壁の中からカリカリ、カサカサ、バタバタバタといった音がする場合、その真上や周辺に通り道がある可能性があります。さらに、ほこりがたまりやすい場所や床下収納の周辺では、細かな足跡が残っていることもあります。粉っぽい場所や使っていない部屋の隅も確認したいポイントです。
ただし、音だけで侵入口を断定するのは難しい面があります。音がした場所はあくまで建物内の移動経路であり、実際の侵入口は配管まわりや外壁の隙間など別の外周部にあることも少なくありません。そのため、音は通り道を把握する手掛かりとして使い、最終的には外周の開口部と照らし合わせて判断することが重要です。複数の手掛かりを重ねることで、対策の精度が上がります。
関連記事:ネズミの足跡を見かけたら要注意!見分け方や対処法を紹介
関連記事:ネズミの足音が聞こえてきた!いる場所の確認や駆除する方法について解説します
場所から絞り込む
侵入口が見つからないときは、ネズミが入りやすい場所から順番に探しましょう。特に、外とつながる開口部、暗くて狭い場所、壁際を優先に探していくと効率的に侵入口を見つけやすくなります。
具体的には、配管の貫通部、床下換気口、エアコンの取り付け口、外壁の隙間、屋根の軒下などから見ていくと整理しやすくなります。屋内では、キッチン、洗面所、トイレ、床下収納など、水やエサに近い場所を起点に外周部へ視線を広げると、通り道がつながって見えやすくなります。
ネズミ対策が再発しやすいのは、目立つ穴だけ塞いで別の侵入口を見逃すケースが多いためです。探すときは1回で終わらせず、昼と夜、屋内と屋外の両方から見るようにすると、ネズミの侵入口を抜けなく把握できます。
関連記事:エアコンからネズミがやってくる?!侵入経路や駆除方法について解説します
関連記事:床下に潜むネズミの正体とは?駆除・予防方法について解説
ネズミの侵入経路を塞ぐ方法
ネズミの侵入口を見つけたら、次は場所に合った資材で塞いでいきます。
代表的なネズミの侵入口を塞ぐ方法は以下の通りです。
- 金網・パンチングメタルで防ぐ
- 防鼠パテで埋める
- 防鼠ブラシを使用する
たとえば、換気口や床下の開口部のように面で覆いたい場所には金網やパンチングメタル、配管まわりの細かなすき間には防鼠パテ、ドア下やシャッター下のような可動部には防鼠ブラシが向いています。1つの資材ですべてを済ませようとせず、場所に応じて使い分けることが重要です。
それぞれ、詳しく解説します。
金網・パンチングメタルで防ぐ
広めの開口部や通気を残したい場所には、金網やパンチングメタルが有効です。金属製でかじられにくく、面として広い範囲を覆えて特に換気口、通気口、床下の開口部など、空気の流れを止めたくない場所で使いやすい資材です。
金網は網目の細かさが重要で、目が粗いと小型のネズミに通り抜けられる恐れがあります。パンチングメタルは金属板に穴が開いた資材で、強度が高く変形しにくい点が特徴です。固定のしやすさや耐久性を考えると、外周部の恒久対策にはパンチングメタルが向く場合もあります。
ただし、資材を当てるだけでは十分ではありません。たとえば、床下通気口や外壁にある換気フードの周囲に金網を取り付けても、端部に浮きやすき間があれば、そこから侵入されるおそれがあります。ビスや釘でしっかり固定し、必要に応じて端部をパテや補修材で整え、周囲に逃げ道を残さないことが大切です。
防鼠パテで埋める
配管まわりや配電盤など形が複雑な隙間には、防鼠パテが適しています。防鼠パテとは、唐辛子の成分やネズミが嫌がるニオイ成分などを含んだ埋め材で、配管まわりの細かい隙間を塞ぐ際に使われます。細長いすき間や曲面がある場所に対応しやすく、配管の貫通部で特に使いやすい資材です。
防鼠パテは、わずかな隙間にも追従しやすく、金網では塞ぎにくい凹凸にも入り込みやすいため、仕上がりを整えやすい利点があります。たとえば、キッチンや洗面所の配管まわり、エアコン導入口のすき間などでは、金属資材だけでなく防鼠パテを併用することで、隙間を残しにくくなります。
一方で、大きな穴を防鼠パテだけで塞ぐのは避けましょう。配管の貫通部のような細かなすき間には使いやすい資材ですが、広い開口部では押し出されたり、劣化時に崩れたりしやすく、再侵入の原因になります。広めの穴では、まず金網やパンチングメタルでかじられにくい土台を作り、その周囲の細かなすき間を防鼠パテで仕上げる使い方が適しています。単体ではなく、補助と密閉の役割で使うことがポイントです。
防鼠ブラシを使用する
動きがある場所や細長い隙間には、防鼠ブラシが向いています。防鼠ブラシは金属製の棒に硬くて針状の毛が密集している資材で、すき間に差し込むことで通り抜けにくくするものです。ドアの隙間、シャッター下、配管まわりの一部など、完全に固めにくい場所に適しています。
防鼠ブラシの利点は、開閉や振動がある場所でも比較的使いやすいことです。たとえば、シャッター下のすき間、ドア下のすき間、配管がわずかに動く箇所など、固い板材やパテだけでは対応しにくい場所で役立ちます。ただし、隙間が広すぎる場所では押しのけられることがあるため、必要に応じて金属資材や補助材と組み合わせて使うことが大切です。
防鼠ブラシは「通しにくくする資材」として捉え、必要に応じて金網やパテと組み合わせることが大切です。役割を理解して使えば便利ですが、隙間を完全に密閉できるわけではなく、押し広げられたり、毛の隙間をすり抜けられたりすることがあるため、単独使用に偏ると再発の原因になりやすい資材でもあります。
ネズミの侵入経路を防ぐ際のNG行動
ネズミ対策では、何を使うかだけでなく、何をしないかも重要です。対策がうまくいかない理由の多くは、資材選びや作業の順番を間違えていることにあります。見た目だけ塞げても、再び侵入されたり、別のトラブルを引き起こしたりしては意味がありません。
特に多いのが、以下3つの行動です。
- ウレタンだけで塞ぐ
- 駆除する前に侵入経路を塞ぐ
- 紙や布など巣材になりやすいもので塞ぐ
ここでは、失敗につながりやすいNG行動を先に理解し、なぜ避けるべきなのかを整理します。
ウレタンだけで塞ぐ
発泡ウレタンだけで侵入口を塞ぐ方法は、ネズミ対策としては不十分です。発泡ウレタンは手軽に使いやすい一方で柔らかく、ネズミにかじられやすいため、施工直後は侵入口が埋まって見えても再び穴を広げられることがあります。
特に配管まわりや壁の穴に使用した場合、見た目がきれいに仕上がるため「対策できた」と感じやすいものの、実際には耐久性や防鼠性の面で弱く、結果的に再発の原因になるケースがあります。ネズミは一度通った経路を繰り返し使う傾向があるため、柔らかい材料だけでは十分に防げないのが実情です。
また、配線まわりや熱を持つ設備の近くでは、安全面にも配慮が必要になります。感電や火災の恐れがあるため、分電盤やブレーカー周辺の穴を自力で塞ぐのは控えましょう。場所によっては使用できる資材が限られているため、単純に埋めるだけでは対応しきれません。広い穴を処理する場合は、まず金属資材でかじられない骨格を作り、そのうえで補助材を組み合わせるという考え方が重要です。
駆除する前に侵入経路を塞ぐ
ネズミが室内に残っている状態で先に侵入口を塞ぐのは、順番として適切ではありません。ネズミ対策では、建物内の活動状況を確認し、必要に応じて捕獲や追い出しを行ったうえで侵入口を封鎖することが基本です。先に塞いでしまうと、外への逃げ場を失ったネズミが壁内や天井裏にとどまり、別の場所をかじって新たな通り道や侵入口を作る可能性があります。状況によっては、天井や壁の中などの死角で死んでしまうケースもあります。
こうした状態になると、建物内に強い悪臭が残るだけでなく、ハエやダニなどの害虫発生につながることもあります。さらに、追い詰められたネズミが配線や断熱材をかじることで、住宅設備への被害が広がるおそれもあります。
侵入口の封鎖だけを急いでもネズミの被害は減りません。ネズミの被害対策の基本は、まず活動状況を確認し、必要に応じて捕獲や追い出しを行うことです。そのうえで侵入口を塞ぐという順番を守ることで、再侵入を防ぎやすくなります。駆除と封鎖はどちらか一方ではなく、正しい順序で組み合わせることが重要です。この流れを誤ると、対策が効かないと感じる原因になります。
紙や布など巣材になりやすいもので塞ぐ
紙や布、スポンジのような柔らかい素材で隙間を埋める方法は避けましょう。これらはネズミにとってかじりやすく、巣材として持ち去られるリスクもあるため、対策としては逆効果になることがあります。身近なもので応急処置をしたくなりますが、かえって悪影響となる可能性があるため、控えましょう。
新聞紙や布を丸めて配管の隙間に詰めても、短期間で崩されたり引き出されたりしやすく、対策として長持ちしません。また、布類は湿気を含みやすく、汚れがたまることで衛生面の問題も起こりやすくなります。
侵入口対策で重要なのは、素材の役割を理解して使い分けることです。広い穴には金属資材、細かい隙間には防鼠パテ、可動部分には防鼠ブラシといったように、場所に応じた対策が求められます。対策がうまくいかない場合は、方法そのものではなく、素材選びに原因があるケースも少なくありません。
再発を防ぐための対策
侵入口を塞いでも、再発防止まで考えなければ根本解決にはつながりません。なぜなら、ネズミは住みやすい環境に繰り返し入り込みやすい習性があるためです。封鎖だけで終えると、別の隙間を探されたり、屋外で活動を続けながら再侵入の機会をうかがわれたりすることがあります。
ネズミの再発を防ぐ主な対策は、以下の通りです。
- 食品・ゴミの管理を徹底する
- 巣材になるものを置かない
- 忌避剤を使用する
- 定期点検を行う
それぞれ解説します。
食品・ゴミの管理を徹底する
再発防止でまず優先したいのは、食品とゴミの管理です。ネズミが何度も現れる理由の1つは、エサを確保できる環境が残っていることにあります。つまり、侵入口を塞いでも食べ物の管理が甘いと、別のルートから侵入されやすくなります。
特に注意したいのは、キッチン周辺の食品の出しっぱなし、ペットフードの放置、生ゴミの管理不足です。食品を袋のまま置いていると、においで寄せやすくなりますし、ゴミ箱にふたがなければ接近されやすくなります。棚の裏や家電下に食べこぼしが残っている場合も、活動を長引かせる原因になります。
対策としては、食品を密閉容器に入れる、生ゴミは早めに処理する、夜間はエサになるものを出したままにしないことが基本です。侵入口を封鎖しても効果を感じない場合、エサの条件が改善できていないケースが多いです。侵入防止とあわせて行うことで、ネズミの再発防止につながります。
巣材になるものを置かない
ネズミ対策では、エサだけでなく巣材になるものも減らす必要があります。ネズミが安全に繁殖できる環境を作ってしまうと、短期間で被害が拡大しやすくなるためです。紙や布、段ボール、断熱材の切れ端などは、巣作りに使われやすい代表例といえます。
たとえば、以下のような環境はネズミが住み着く原因になりかねません。
- 使っていない段ボールを床に置いたままにしている
- 古布や新聞を収納の奥に詰め込んでいる
- 物置の中が雑然としている
特に壁際や暗い場所に物がたまっていると、発見も遅れやすくなる点にも注意が必要です。
そのため、ネズミの再発防止には、整理整頓も重要な対策の1つです。不要な段ボールや古布はため込まず、収納は床に直置きしすぎないようにすることで、ネズミの居場所を減らせます。封鎖と環境整理を組み合わせることで、侵入口を塞ぐだけの場合よりも、効果が持続しやすくなります。
忌避剤を使用する
忌避剤は、再発防止の補助として使うと効果を発揮しやすい対策です。忌避剤だけでネズミ問題を解決するのは難しいですが、封鎖や環境管理と組み合わせることで役割を持たせやすくなります。においや刺激で近づきにくくするのが主な目的です。
たとえば、侵入されやすい場所の周辺、天井裏の点検口付近、屋外の物置周辺などで補助的に使うと、再侵入の抑制に役立つことがあります。ただし、においに慣れる個体もいるため、長期間忌避剤だけに頼ると効果が薄れてしまうことがあります。
また、屋内で使用する場合は、人やペットへの影響にも配慮しなければなりません。製品表示を確認し、換気や設置場所に注意して使うことが大切です。忌避剤は主役ではなく、封鎖後の補助という位置づけで使いましょう。
定期点検を行う
ネズミ対策は、一度塞いで終わりではありません。資材の劣化や新たな隙間の発生によって状況が変わるため、再発防止には定期点検が重要です。特に屋外に面した場所は、雨風や温度変化の影響を受けやすく、劣化が進みやすい傾向があります。
点検では、以前に塞いだ箇所にすき間が戻っていないか、周辺に新しいフンや黒ずみが出ていないか、金網やパンチングメタルの固定が緩んでいないかなどを確認しておきましょう。キッチン、洗面所、床下換気口、屋根まわりの見える範囲など、侵入されやすい場所を定期的に見る習慣を付けると早期発見につながります。
ネズミ対策が再発する原因は、対策後に状態を確認しなくなることです。小さな変化の段階で気づけば、大掛かりな被害になる前に対処できます。封鎖、環境管理、点検をひと続きの対策として考えることが、長期的な再発防止では大切です。
ネズミ駆除業者に依頼すべきケース
ネズミの侵入口を自分で塞ぐ方法はありますが、すべてのケースを自力で解決できるわけではありません。特に、侵入口が複数ある場合や、壁内、天井裏まで被害が広がっている場合は、見える範囲だけの対策では限界があります。無理に対応を続けると、時間も費用もかえってかかることがあります。
また、高所作業、床下作業、電気設備周辺の確認などは安全面のリスクもあります。自力対応の限界を見極め、必要な場面では専門業者を選ぶことが大切です。特に、以下に当てはまる場合は迷わず業者への対応を依頼しましょう。
- 侵入経路が特定できない
- 被害が広範囲の場合
- 天井や壁内部にネズミ被害が出ている場合
侵入経路が特定できない場合
痕跡はあるのに侵入経路が見つからない場合は、業者に依頼する判断が有効です。目視だけでは確認しにくい場所、たとえば屋根裏の外周部、床下の奥、外壁の高所などが侵入経路となっている場合、自力では見つけにくいためです。
侵入経路が特定できないまま対策を進めると、見つけた穴をいくつか塞いでも別ルートが残り、再発しやすくなります。いわゆる「やっているのに効かない」状態となり、資材の費用や手間だけが増えて、効果を実感しにくくなります。
ネズミ駆除の専門業者は、ラットサインの読み取りや建物構造の確認に慣れており、侵入口を面的に探せる点が強みです。見えない場所の調査が必要なときは、早めに相談した方が結果的に遠回りを避けやすくなります。
被害が広範囲の場合
フンや足音が複数の部屋で確認できる、キッチン以外の場所にもかじり跡があるなど、被害が広範囲に及んでいる場合はネズミ駆除の業者へ依頼を検討した方がいいでしょう。侵入口が1か所ではなく、すでに建物内で活動範囲が広がっている可能性があります。この場合、個別の穴を埋めるだけでは不十分になりやすく、建物全体の侵入リスクを整理する必要があります。そのため、業者に依頼した方が再発リスクを抑えやすくなります。
この段階では単純な封鎖だけでは不十分になりやすく、捕獲、追い出し、清掃、消毒、封鎖、再発予防まで含めた対応が必要となります。被害範囲が広いほど、対策の順番を誤ったときの悪影響も大きくなります。そのため、被害が広いケースでは、ネズミ駆除業者に頼るのが一番確実で安心です。
天井や壁内部にネズミ被害が出ている場合
天井裏や壁の内部で物音が続く、シミや異臭がある、配線被害が疑われるといった場合は、早めに専門業者へ相談するのが安全です。これらはネズミが見えない場所で活動しているサインであり、被害が内部まで広がっている可能性があります。
天井や壁内部にネズミ被害が出ている場合、侵入口を塞ぐといった表面的な対策だけでは十分に対応できません。実際には、複数の侵入経路が存在していたり、建物内部に巣を作っていたりするケースも多く、自力で原因を特定するのが難しくなります。
さらに、配線や断熱材への被害が進行すると、放置によって被害が拡大するおそれもあります。安全面も考慮すると、この段階では無理に対処を続けるより、専門業者に依頼して建物全体を点検してもらうことが現実的です。
ネズミの侵入経路対策は業者依頼も検討を
ネズミの侵入経路対策は、自分で進められる部分もありますが、確実性を重視するなら業者依頼も現実的な選択肢です。理由は、ネズミ対策が「穴を塞ぐだけ」では終わらず、侵入口の特定、駆除の順番、資材の選定、再発防止まで一連で考える必要があるためです。
特に、何度塞いでも再発する、どこから入っているかわからない、天井裏や床下まで被害が広がっているといった場合は、部分的な対応では限界が出やすくなります。現場では、1か所だけの問題に見えても、実際には複数の侵入口や生活環境の問題が重なっていることが少なくありません。
自分で対策する場合は、まずラットサインなどから通り道や活動場所を把握し、そのうえで外周の侵入口を見つけ、必要なら駆除や追い出しを先に行ってから封鎖する流れが重要です。侵入口だけを見るのではなく、通り道と分けて考えることで、対策の抜け漏れを減らしやすくなります。それでも不安が残る場合や、安全面に懸念がある場合は、無理をせず専門業者に相談しましょう。
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