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【強化ガラス・ペアガラスなど】ガラスの種類別の特徴や用途をご紹介します!

公開日:2023.4.13 更新日:2024.4.2
【強化ガラス・ペアガラスなど】ガラスの種類別の特徴や用途をご紹介します!

一口にガラスと言っても様々な種類があり、適した用途などもバラバラです。適切な場所に設置すれば効果を発揮するガラスも、使う場所を誤ると危険性が増すことも・・・。
そこで今回は、「ペアガラス」「強化ガラス」「すりガラス」「フロートガラス」「防火ガラス」の種類別に特徴とメリット・デメリットを簡単に紹介していきます。
ガラス選びに迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。

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ペアガラスの特徴

ペアガラスは一度設置するとその違いが分かる高性能なガラスです

ペアガラスの断面の写真

特に省エネが叫ばれるようになった現代では当たり前になりつつあるペアガラス。最近ではさらに進化した種類も多数販売されています。その特徴はなんと言っても高い断熱性。ガラスを二枚合わせて中間に空気の層を作ることにより従来の一枚ガラスの約1.7倍の断熱効果があります。

メリットは断熱効果が高いので冷暖房の効率が上昇し電気代を抑えることが出来ることと結露の防止があります。また一部の種類では紫外線をカットできます。

デメリットは厚みがありすぎる点です。ペアガラスは3㎜のガラスが2枚、中間の空気層が6㎜、合計12㎜の厚さがあります。そのため現在お住まいの住宅状況によってはペアガラスにすると網戸に干渉するので交換出来ない事があります。

現在ではアタッチメントや薄型のペアガラスも販売されていますが、それでも難しい場合があるようです。適正箇所はやはり窓です。

冒頭で少し触れた進化したペアガラスについて紹介します。従来のペアガラスの中間層には乾燥空気が封入されていたのですが、最近ではその代わりに空気よりも熱を通しにくいアルゴンガスを用いた商品があります。従来のペアガラスと比較して2倍以上の断熱効果があると言われています。また2枚のガラスのうち1枚を防犯ガラスにした商品も販売されています。

防火ガラスの特徴

防火ガラスはお住まいの場所によっては設置が義務付けられています

延焼を防いでいる防火ガラスの写真

別名耐火ガラスとも言われているのがこのガラス。ピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、網ガラスと聞くとご存知の方も多いはず。その特徴は火災に強いことと延焼を防ぐ効果があることです。

防火ガラスのメリットは一定の断熱性があることと火災の熱で割れた時に飛散せず、その場で粉々に砕けることで避難の邪魔にならないことです。

デメリットとして第一に挙げられるのが見た目です。気にならない方もいらっしゃると思いますが、外に面しているガラスに金属の網が入っていると景色がいい場所でも台無しです。第二に価格が高いことです。普通のペアガラスや防犯ガラスの価格に防火性能をプラスしなくてはいけませんので余計にお金がかかります。

適正箇所は後ほど紹介する法律によって定められた場所です。逆にそれ以外の場所にはお勧めしません。なぜなら、急激な温度変化にガラス内の金属線の変化が対応しきれなくなり割れることがあるからです。

このガラスはお住まいの条件によっては消防法により設置が義務付けられています。その条件とは都市計画によって防火地域、準防火地域に指定されていること、それ以外の地域でも延べ床面積や一定以上の階数がある建造物の二点です。それらに該当すれば隣の建物との境界線、道路から一定数の距離にある窓に必ず防火ガラスを取り付けなくてはいけません。

強化ガラスの特徴

強化ガラスは一般のガラスより何倍も強い!!しかし意外な弱点も

手袋を付けた手でガラスを触っている写真

このガラスの特徴はなんと言っても衝撃に対する強さと高い汎用性です。同じ厚みであれば一般のガラスと比較して3.5~4倍の強度があります。また透明度もありますので建物の中の色々な部分に用いられています。最近ではスマートフォンの保護にも使用されていますね。

強化ガラスのメリットは衝撃に強い点と割れた時でも破片が尖っておらず怪我をし難い点です。逆にデメリットは、面では強いが点の衝撃に弱いことと一気に砕けてしまう点です。

使用に適切な場所はテーブルの天板の上に置くガラスやローテーブル、室内ドアなどです。設置してはいけない場所は玄関や窓です。なぜなら、防犯ガラスとは違うからです。

強化ガラスと聞くと泥棒による被害やイタズラにも強そうで、防犯性能も高そうですがそんなことはありません。確かに手のひらや拳、木槌などの衝撃には強いのですが、バールやくぎ抜きなどの鋭利な衝撃には非常に脆弱です。

その理由はこのガラスの製造過程にあります。強化ガラスは通常の板ガラスに急激に熱を加えたあと冷却、圧縮して作られており、内部の圧力が非常に強くなっています。その圧力の強さでガラスの強度を維持しているのですが、少しでもバランスが崩れると外へ向かっていた力が一気に中に加わりガラスとしての形状を維持できなくなります。具体的な数値でいえば6㎜の強化ガラスでしたら1㎜の凹みが出来るだけで全体が割れてしまいます。

すりガラスの特徴

すりガラスはプライバシー保護が重要な現代にはピッタリのガラスです

オフィスに設置されたすりガラスの写真

別名曇りガラスとも言われており、最近ではよく店舗の窓口や会議室などでも使用されているガラスです。その特徴は表面がさらっとしており厚みも豊富にあることです。似た種類にフロストガラスというものがあるのですが、こちらは表面がザラザラしています。

すりガラスのメリットはプライバシーを保護し易い割に圧迫感がないことと空間をアレンジ出来ることです。デメリットは汚れに弱いことと濡れると透けてしまうことです。設置に最適な場所としては屋内の棚や間仕切りなどです。

極端な話になりますが、すりガラスを無理に設置する必要はありません。プライバシー保護のためでしたら壁やパーテーションなどでもいい訳ですし室内のガラスも透明で問題はありません。

しかしすりガラスを使用することによって空間を素敵にアレンジすることも出来ます。特に山水画が描かれているぼかし山水などは風情たっぷりです。

このガラスは完全に見えない訳ではなくうっすらと人影が見え、映り込んだ光を全体に広げる効果も持ち合わせていますので飲食店の入り口にも多く使用されています。とはいえ強度的には普通の板ガラスと同じですので、強風や突風、荷重には十分気を付けてご使用下さい。

フロートガラスの特徴

フロートガラスの特徴とメリット・デメリット、適正箇所を紹介します

重ねられたフロートガラスの写真

一般的にガラスと言えばこれを想像される方が多い最もメジャーな種類です。ペアガラスや合わせガラスの材料でもあります。別名透明ガラスと呼ばれているフロートガラスの特徴は高い透明性と薄さです(厳密には透明ではありません)。厚みに関しては2㎜から19㎜までなんと10種類もあります。

学校の技術の授業内やDIYがお好きな方は加工したこともおありだと思います。そのメリットはなんと言っても安価で手軽なこと。それ故に色々な場所で用いられています。一方でデメリットは、厚みが増すと特殊ガラスよりも高価になることと、割れた時に破片が大きく飛び散りやすいことです。

特に割れに関しては深刻で、少しの衝撃でも簡単に割れてしまいますし、飛散した破片も鋭利なため怪我をされる方も多いです。適正箇所は食器棚のガラスや室内のドア、ショーケースなどです。

逆に使用してはいけない場所は窓、玄関、荷重がかかる場所です。かなり昔の日本家屋では窓や玄関にフロートガラスが用いられてきましたが、現代では絶対に使用しないで下さい。防犯上よくないばかりか少しの風でも割れることがあります。便利で安価なフロートガラスだからこそ安全には十分注意してお使い下さい。

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