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着物の種類や特徴を紹介しますvol.3

公開日:2021.11.18 更新日:2024.4.4
着物の種類や特徴を紹介しますvol.3

着物は日本の代表的な文化である和服ですが、ひとことに着物と言ってもたくさんの種類や特徴が存在しています。
使う場所や場面、その着物の持っている意味などもそれぞれ異なっており、日本人である私たちも知らないような種類や特徴がたくさん存在していますよ。

今回はそんな着物の種類や特徴についての情報をご紹介していきます。
皆さんにも着物のことを知っていただきたいので是非興味をもっていただけたら嬉しいです。そして、興味をもっていただけた方は着物に関する他の情報も調べてみてください。

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絽の特徴を紹介します

絽の特徴とは?絽の特徴についての情報をご紹介していきたいと思います。

絽とうちわの写真

絽とは、夏に着ることの多い正装着に使われる夏物生地の大道と言えます。紗の変形として生まれた生地で、奇数のよこ糸ごとに経糸をよじって織ってあり、定期的に隙間をあらわしたものとなっています。

途中に平織りが施されているため、紗よりも透ける部分が少なくなるのが特徴になります。紗は友禅模様などの精緻な柄を美しく染めるのが難しくなっていて、江戸時代に絽が生まれて、留袖、訪問着、付下げ、小紋といった正装にも使われる夏の定番の生地になったと言われています。

そのため、とても歴史の長い生地ということが見てわかっていただけると思います。種類としては平絽、駒絽、経絽、帯絽、絽衿、紋絽といった種類のものが存在します。

主によく使われている物としては、夏の着物留袖・訪問着・付下げ・小紋・長襦袢・衿や、夏の染帯などによく使われることが多いのが特徴になっています。主に夏によく目にしているものと言えます。是非見つけてみてください。

紗の特徴を紹介します

紗の特徴とは?紗の特徴についての情報をご紹介していきたいと思います。

紗の写真

紗はカジュアルな場面からセミフォーマルな場面まで幅広く着ることのできる生地になります。これは、二本の経糸で緯糸一本ずつをからめて織り上げたシンプルなもじり織になっており、絽以上に透け感があるのが特徴です。

織り柄のある紋紗や、紬糸を使った紬紗などの種類が存在します。白い長襦袢を重ねたときの紗の涼感は、見る人にも涼しさを届けてくれます。

一般的に紗は、7月中旬から8月上旬までと言われますが、白襦袢ではなく色襦袢を重ねると、透け感が無くなるので6月、9月の単衣の季節でも着ることができます。

また、最近では浜ちりめんメーカーで6月から9月まで着られる透け感のある新しい生地も開発されているため、気になる方は調べてみることをおすすめします。

現在では紗をほとんど目にすることはなくなりました。ですが、ぼんやりとした様を示す、紗がかかったようななどという表現は今も使われています。そう言った会話の中で使われたりもしているため、注目してみると面白いと思います。

羅の特徴を紹介します

羅の特徴とは?羅の特徴についての情報をご紹介していきたいと思います。

畳まれた羅の写真

もともと羅は、鳥や小動物などを捕獲するための網を意味する言葉でした。ですが、絹で織った網のような薄物を指す言葉にもなりました。

紗や絽と同じく生糸や半練り糸を用いる綟り織といって、縦糸を絡み合わせた間に横糸を通す織り方をする薄く透き通った織物の一種となっています。紗や絽が縦糸2本を絡み合わせるのに対して、羅は3本以上の縦糸を絡ませて、織り目が網のようになるのが特徴となっています。

日本では主に冠などに、中国では高官が錦の服の上に羽織る塵除けとして使っていました。ですが、複雑な組成のため、特殊な機械を使って織るので、通常の機械を使って織ることができる紗に押されて、生産量は減っていったとされています。

日本には4世紀前半に中国から渡ってきて、飛鳥時代には国産品も製作できるようになっていきました。ですが、応仁の乱で技法の継承が途絶えてしまいました。室町時代まで五位以上の貴族の冠には文羅といって模様を織り出した羅が使われていました。ですが、技法が散逸し、近世には刺繍しただけの羅が使われ、現在ではほとんど紗で代用されています。このように、歴史的な生地であるということも特徴的です。

縮の特徴を紹介します

縮の特徴とは?縮の特徴についての情報をご紹介していきたいと思います。

沢山の縮の写真

縮とは、涼しげな盛夏用の着尺地で、絹、麻、木綿などの糸に強い撚りをかけて織物にしています。その後の加工により布の表面に名前からわかるようにちぢみ、シワのようなしぼを表した織物のことになります。

このシワのようなしぼは、しじらとよばれることもあります。縮の産地には、新潟県の越後縮、小千谷縮、石川県の能登縮などが有名になっています。他の着物とは違い、見た目がとても特徴的になっているため、見分けることは簡単だということが言えます。小千谷縮の原料はカラムシとなっています。

江戸時代の初期、播磨国明石で絹縮がつくられたのを始まりとして、のちに豊前の小倉、越後の小千谷などにこの織法が伝わったとされています。このように長い歴史があります。

江戸時代の初期から現代まで、長い年月をかけて伝わってきている伝統的な歴史のある着物のだということがわかっていただけたと思います。興味がある方は歴史も調べてみると面白いかもしれません。興味をもった方は是非調べてみてください。

上布の特徴を紹介します

上布の特徴とは?上布の特徴についての情報をご紹介していきたいと思います。

畳まれた上布の写真

上布は手績みした細い麻糸を織り上げた麻織物です。手績みというのは、麻の繊維を細かく裂いて撚り合わせる技術のことを指します。上質で高級な織物なので、上布を使えば通にはたまらない着物を作ることができます。

また、上布は夏の着物として有名なのが特徴です。特に7月、8月の盛夏は上布の薄くてさらさらした感触がとてもありがたく感じます。ですが、素材によっては盛夏よりも6月、9月といった衣替えの時期に向いているものも存在します。

上布の種類は越後上布や近江上布、能登上布など、様々な種類のものがあります。たとえば越後上布は越後地方を産地とした古くから生産され続けてきた上布になります。天正年間に原料である苧麻という植物の栽培が活発になったことで、上布の生産量が増えたとされています。

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