ウォシュレットから水が出ない!まず確認すべき10項目と対処法
ウォシュレットから水が出ないと故障を疑ってしまいますが、必ずしも故障が原因とは限りません。水が出なくなる原因は、故障以外の要因であるケースも多々あります。
まずは自分で解決できないか、以下の10項目を順番に確認してみましょう。
- 電源がオンになっているか
- リモコンの電池は切れていないか
- 止水栓は開いているか
- 家全体が断水していないか
- 便座部分がしっかりと設置されているか
- 水勢が弱く設定されていないか
- 着座センサーは汚れていないか
- 水漏れしていないか
- ノズルが詰まっていないか
- 給水フィルター(ストレーナー)がつまっていないか
簡単な対処で直る場合も多いため、それぞれの確認方法と対処法を詳しく解説します。
電源がオンになっているか
ウォシュレットから水がでないときは、まず電源が入っているか以下3つを確認しましょう。
- ウォシュレット本体にある運転ランプが点灯しているか
- 電源プラグがコンセントに挿さっているか
- トイレのブレーカーが落ちていないか
ウォシュレットなど温水洗浄便座は電化製品であるため、電気が通っていないと水は出ません。電源プラグが抜けていれば挿し込み、ブレーカーが落ちていれば上げます。それでも電源ランプが点灯しない場合は、取扱説明書を見ながら電源を入れましょう。
掃除や引越し時に電源プラグを抜いて挿し忘れていることや、漏電防止機能が作動して電気が遮断されていることがあり得ます。
リモコンの電池は切れていないか
壁掛けタイプのリモコンを採用しているトイレでは、リモコンの電池切れによって作動しなくなっている恐れがあるため、次の2つのポイントを確認しましょう。
- リモコン画面や運転ランプが消灯していないか
- ランプが点灯する電池切れの表示が出ていないか
リモコンの電池が切れていると、操作信号が本体に届かず水が出ません。便座が温まるにもかかわらずノズルから水が出ない場合は、電池切れの可能性があります。
リモコンの電池は以下の手順で交換できます。
- 安全のために電源プラグを抜く
- リモコンを壁のハンガーから上に引き上げて外す
- 裏面のカバーを開けて電池を交換する
- リモコンを元に戻して電源プラグを差し込む
電池を交換しても動かない場合は、リモコン内部の古い電気が影響していることがあります。電池を抜いた状態で「止」ボタンを10回ほど押して放電するかなど、取扱説明書に従って初期化を行ってから再度電池を入れます。
止水栓は開いているか
ウォシュレットから水が出ないときは、止水栓が開いているか確認しましょう。壁や床付近にある止水栓を時計回りに回し、固くて回らなければ完全に閉まっている状態です。
トイレへの水の供給を調整する止水栓が閉まっていると、水が出ません。マイナスドライバーなどを用いて、反時計回りに回して止水栓を開けます。
ただし、勢いよく開放すると水圧が強くなりすぎる恐れがあるため、1/4回転程度ずつゆっくりと回し、適切な水流になるよう調整します。手洗い器付きタンクの場合は、開けすぎると手洗いの水が跳ねるため注意しましょう。
家全体が断水していないか
ウォシュレット自体に不具合がない場合でも、住宅全体が断水している状況では水が供給されないため作動しません。キッチンや浴室など、トイレ以外の蛇口からも水が出るか確認しましょう。
家全体で断水していたら、水道管工事による計画的な停止や、寒冷地での水道管凍結がおもな原因です。断水が終われば自然にウォシュレットも使用できるようになるため、復旧を待ちましょう。
便座部分がしっかりと設置されているか
便座が便器に正しく固定されていないと、人を感知する着座センサーが機能せず水が出なくなります。便座から離れた状態で本体を軽く揺らし、ガタつきがないか、正しい位置からずれていないかを確認しましょう。
使用中の振動や掃除の際に本体がずれたり、便座裏にあるゴム製の脚(足ゴム)が浮いたりすることがあります。正しく設置されていない場合は、以下の手順で解決しましょう。
- 取扱説明書を確認しながら便座本体を一度取り外す
- 正しい位置に便座を設置する
- 後ろの取り付けボルトやねじを締め直す
- 水が出るか確認する
水勢が弱く設定されていないか
水の勢いが最も弱い設定となっていると、水が出ていないように感じることがあります。リモコンの画面表示を確認し、水勢(水圧)の設定が最低レベルや「弱」になっていないかを確認しましょう。
便座の温度を設定する際に誤って水勢ボタンを操作してしまったり、他の家族が弱く設定したままにしていることがあります。
設定を変更しても水の勢いが弱い場合は、トイレの止水栓の開きが不足している可能性もあるため、併せて確認・調整しましょう。
着座センサーは汚れていないか
人が座っていることを感知する着座センサーが汚れていると、人を正しく認識できず、水が出ないことがあります。着座センサーに汚れが付着していないか、便座カバーがセンサーを塞いでいないか確認しましょう。
着座センサーは便座の付け根や側面にある黒っぽいカバー部分にあり、皮脂やホコリが付着したり、便座カバーで覆われたりすると反応が妨げられます。
着座センサーの不具合は、下記の対処により自分で解決できます。
- 便座カバーを装着している場合:一度取り外した状態で正常に作動するか確認する
- センサーが汚れている場合:湿らせた柔らかい布やトイレ用の掃除シートを使い、優しく汚れを拭き取る
水漏れしていないか
給水管やウォシュレット本体から水漏れしている場合は、内部部品が劣化・損傷している恐れがあります。ウォシュレット本体の周囲、給水管の接続部、床などに水たまりや水滴がついていないかを確認しましょう。
トイレの内部部品が劣化して水漏れが発生すると、本来必要な水圧が確保できない恐れがあります。その結果、温水洗浄便座のノズルまで十分な水が行き届かなくなる原因となるため注意しましょう。
自力での対処は感電やさらなる故障の危険が伴うため、まずはトイレの止水栓を閉めて業者へ相談しましょう。
参照元:「温水洗浄便座による火災」独立行政法人 製品評価技術基盤機構
関連記事:ウォシュレットの水漏れ原因とは?対処方法や業者の修理費用も解説
ノズルが詰まっていないか
ウォシュレットのノズルの穴に汚れが詰まっていると、水流が妨げられて水が出なくなります。「おしり」と「ビデ」の2つのモードがある機器では、両方とも水が出ないのか、片方だけ出ないのかを確認しましょう。
おしり洗浄用とビデ洗浄用で水の噴出孔が異なる場所に配置されているため、片方だけ出ない場合は本体の故障ではなく、ノズルに原因があると考えられます。ノズルは尿の跳ね返りによる尿石やカルキが水垢として固着しやすく、掃除を怠ると穴を塞いでしまうため注意が必要です。
ノズルの詰まりは、下記の手順により自分で解決できます。
- お掃除モードのボタンを押すか手で引き出して、ノズルの穴に汚れや詰まりがないか確認する
- 柔らかい歯ブラシや専用の掃除ブラシ、トイレ掃除シートを使って、優しく汚れをこすり落とす
ただし、強い酸性やアルカリ性の洗剤はプラスチック部品や金属を傷める原因となるため、必ず中性洗剤を使用しましょう。
参照元:「トイレのお掃除方法」一般社団法人日本レストルーム工業会
給水フィルター(ストレーナー)がつまっていないか
水道水からゴミを取り除く給水フィルターが目詰まりを起こすと、ウォシュレットへの水の供給が妨げられ、水が出なくなります。取扱説明書通りに給水フィルターを取り外し、汚れが詰まっていないかを確認しましょう。
給水フィルターは水を供給するホースと本体の接続部にあり、長期間使用するとサビや砂、ホコリなどの汚れが蓄積します。
給水フィルターの詰まりは、下記の手順により自分で解決できます。
- 止水栓を閉め、作業する下にバケツやタオルを敷く
- 取扱説明書通りに給水フィルターを取り外す
- 歯ブラシなどで水洗して汚れを取り除く
- 給水フィルターを元に戻して、水が出るか確認する
もし給水フィルターにひびなどの劣化が見られる場合は、水漏れの原因となるため新しく交換する必要があります。
関連記事:ウォシュレットが壊れた!故障原因や業者による修理費用を解説
原因がわからない場合はウォシュレットの寿命の可能性がある
上記10項目を確認しても水が出ない場合は、ウォシュレット本体が寿命を迎えている可能性があります。ウォシュレットの寿命は一般的に7〜10年程度とされており、長期間の使用により内部の電子部品や給水機器が経年劣化している可能性があるためです。
使用開始から5年ほどで小さな不具合が起きやすくなり、水漏れや動作不良といった症状は寿命を迎える前兆です。設置から10年以上経つと部品の在庫がなく修理できないことが多いため、ウォシュレットは本体ごと買い替えた方が良い場合もあります。
取扱説明書や本体のラベルなどで製品の製造年や使用年数を確認し、7〜10年が経過していないかを確認してみましょう。併せて、購入時の保証書を見て、メーカーの保証期間内かどうかも確認しておくと安心です。
参照元:「温水洗浄便座の安全に関して」一般社団法人日本レストルーム工業会
関連記事:温水便座の交換は自分でできる?交換方法や作業の注意点について
ウォシュレット交換・修理を業者に依頼する場合の費用目安
ウォシュレットから水が出ない原因が特定できず対処できない場合は、業者へ依頼しましょう。ウォシュレット内部の電子部品や配管の修理には専門知識が必要であり、誤った作業は感電や水漏れを引き起こす危険があるためです。
費用の違いは作業箇所や内容によって変動します。修理の場合、簡単な調整で直る場合は軽度ですが、部品交換を伴う場合は重度の作業となり、費用も高額になります。
もし高額な修理費用がかかるのであれば、新しいウォシュレットへの交換も有効な選択肢です。ウォシュレットの交換にかかる費用は、新しい機器の本体代金+取り付けの工事費用(作業費)となります。
なお、最新の機種には自動洗浄機能や節水・節電機能が充実しています。新機種への交換は、利便性の向上と光熱費の削減により、長期的に見るとお得です。
参照元:「風呂・トイレ | 無理のない省エネ節約」経済産業省 資源エネルギー庁
ウォシュレット修理・交換業者の選び方
ウォシュレットの修理や交換を業者に依頼する際は、施工不良による不具合の再発や不当な高額請求を防ぐため、信頼できる業者を見極める必要があります。トイレ修理を請け負う業者は数多く存在するため、実績や明確な料金体系、迅速な対応力などを事前に比較することが大切です。
業者選びの際に確認すべきポイントとして、次の要素が挙げられます。
- 長期的な保証体制が充実しているか:修理後の不具合や次の10年を見据えて施工後のアフターサポートや保証体制がしっかりと用意されているか
- 施工実績や作業事例が豊富か:確かな技術力を見極めるために、公式ホームページなどで過去の施工実績が豊富に公開されているか
- 対応の早さと柔軟性があるか:24時間365日体制で受付や相談を行っている、即日対応ですぐに駆けつけてくれる業者か
- 料金の透明性が高いか:作業前に明確な見積もりを提示してくれるか
なお、購入後1〜2年なら保証期間内の可能性があるため、修理を依頼する前に保証書やレシートを確認しましょう。期間内であれば、無償で修理を受けられる場合があります。
ウォシュレットを長く使い続けるためにすべきこと
ウォシュレットは普段のお手入れや使い方次第で寿命を延ばし、長く使い続けることができます。具体的に意識したいポイントは、以下の2点です。
それぞれ詳しく解説します。
定期的に掃除をする
ウォシュレットを長く使うためには、こまめに掃除をすることが大切です。なぜなら、長期間放置した汚れは落とすのに時間と手間がかかるだけでなく、ノズルの詰まりや機器の故障に直結するためです。
ウォシュレットを使用した後はノズルや便座を拭き取る習慣をつければ、掃除の負担はほとんどかかりません。
なお、お手入れの際は中性洗剤を使用しましょう。ウォシュレットの部品はプラスチック製が多く、酸性やアルカリ性の強い洗剤を使用すると、部品の変色や破損を引き起こす危険があります。
尿石が溜まらないように注意する
ウォシュレットの故障を防ぐためには、機器への尿の飛び散りを防ぐなど、普段の使い方を見直すことが必要です。ノズルや便座の隙間に尿かかったまま放置すると、尿石として固着して詰まりの原因になります。
関連記事:快適なトイレ時間を過ごすために!ウォシュレットのメンテナンスについて
ウォシュレットから水が出ず自分でも解決できない時は業者を頼ろう
ウォシュレットから水が出ないとき、紹介した対処法で改善しない場合や原因が特定できない場合は、専門業者へ相談しましょう。
自力で解決できない不具合の多くは、内部の電子基板や配管の故障が疑われます。専門知識のないまま無理に対処すると、感電や水漏れによる建物への被害、さらには修繕費の高騰を招く恐れがあるため注意が必要です。
修理業者に依頼すれば、二次被害のリスクを防ぎ、安全かつ確実に解決できます。原因究明や不慣れな作業に悩む必要もなく、ご自身の大切な時間と労力を守りながら、最短で快適な生活を取り戻せるはずです。
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