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屋根の特徴を種類別に紹介します

公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.5
屋根の特徴を種類別に紹介します

屋根材を選ぶ際に、その素材は特徴を踏まえた上で選んでおかないと、さまざまなトラブルが起こることがあります。湿気や雨が多い地域や雪が積もる地域など、同じ日本でも屋根にかかる負担は大きく違いますね。
屋根に使用される素材で代表的なのが瓦や茅葺ですが、現在ではガルバリウム鋼板やアスファルトシングル、ステンレス鋼板など色々な種類があります。

今回は屋根の素材それぞれの特徴を紹介していきます。屋根選びの際などに、ぜひ参考にして下さい。

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1.屋根の種類のひとつガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板を使用した屋根の特徴を分かりやすく紹介します

ガルバリウム鋼板屋根の写真

この金属を使用した屋根の特徴は何と言ってもサビに強いことです。そのもとになっているガルバリウムとは1972年にアメリカで開発された素材で、アルミニウム(55%)、亜鉛(43.4%)、シリコン(1.6%)の3つを組み合わせた合金のことです。その合金を使って鉄板をメッキ加工することでガルバリウム鋼板になります。

ガルバリウム鋼板屋根の断面図を見ると、上から塗装、下地塗装、ガルバリウム、鋼板、ガルバリウム、裏地塗装とミルフィーユのような形で重なっています。アルミニウムや亜鉛自体に耐食性や耐熱性がありますので、屋根はもちろんのこと雨どいなどにも用いられています。

また凸凹したシンプルなデザインが支持され、近年ではガルバリウム鋼板を外壁に使用している住宅も増えています。

アメリカの開発チームの見解によると耐用年数は塩害地域で15年、普通の住宅街で25年以上とされています。

この素材を使用した屋根のもう一つの特徴としては、軽くて薄いことが挙げられます。具体的な数字で言うと0.35㎜から0.5㎜しかありませんので、一般的な瓦が1㎝以上あることを考えると半分以下となります。ただし太陽光により表面温度が上昇しやすいので、断熱材も一緒に使用する必要があります。

2.屋根の種類のひとつトタンとは?

トタンを使用した屋根に関する情報や特徴を分かりやすく紹介します

重ねられたトタン板の写真

この素材を使った屋根の特徴は施工の簡単さと費用の安さです。トタンとは鉄板に亜鉛メッキを施したもので、1950年代以降多くの住宅の屋根の素材として用いられてきました。

屋根に使用する場合は防錆塗料を塗ったトタンを使用するのですが、少しでも傷が出来てしまえばそこから一気に錆びて穴が空いてしまいます。耐用年数も10年前後と短く、他の屋根素材の開発が盛んになるにつれ、屋根にトタンを使用することは減少していきました。

また、トタンは熱伝導率が優れていますので、夏になると屋根からの熱が部屋に伝わり室温が上昇してしまうのも使われなくなった原因のひとつです。一方で豪雪地帯では現在でも多く用いられています。

この要因として挙げられるのが、トタン屋根は軽いため、雪の重みが加わっても家自体への負担が少なくなるためです。上記でも紹介した通り、設置費用が安価なため簡易的な納屋でも多く使用されています。

高度成長期には一時代を築いたこの屋根ですが、現在ではガルバリウム鋼板を使用した屋根に変わっており、あまり見かけることが少なくなりました。現在でもトタン屋根を使用しているご家庭でしたら、台風時に飛んで行かないように接近する前に必ず点検しておきましょう。さらにトタンを交換するタイミングで他の素材へ変更することをお勧めします。

3.屋根の種類のひとつアスファルトシングルとは?

アスファルトシングルを使った屋根の特徴を分かりやすく紹介します

屋根の工事にアスファルトシングルを使用している写真

この素材を使用した屋根の特徴は比較的どんな形状の屋根にも設置することができ、カラーバリエーションが豊富なことです。

瓦やガルバリウム鋼板などは特殊な加工を施さない限り、曲げることができませんが、アスファルトシングルでしたら簡単にできます。それはこの素材が板ではなくシートだからです。

アスファルトシングルとはアメリカで開発された屋根材で、ガラス繊維にアスファルトを浸透させ、石や砂の粒子で覆ったものです。シート状ですからハサミでも切ることが出来ますし、簡単に貼り付けることができます。そのため地震が起きた際も上から瓦が落ちて怪我をすることがありませんし、屋根瓦の重みで家が倒壊する心配もありません。

発売当初は10年が寿命と言われてきましたが、現在では耐用年数が25年から30年のものも販売されています。また、アスファルトシングルは接着剤と釘を併用して貼り付けていますので、風にも雨にも強いのが特徴です。

さらにこの屋根の特徴として家のスタイルに合わせて色を変えることが出来ることがあります。表面に吹き付けてる石砂に着色することで簡単に変化させることが出来ますので、緑や赤、黒などの原色だけでなくオフホワイトやモスグリーンなど微妙な色も表現できます。日本ではあまり普及が進んでいませんが、アスファルトシングルはこれからの主流になる屋根素材のひとつです。

4.屋根の種類のひとつステンレス鋼板とは?

ステンレス鋼板を使用した屋根の特徴や情報を分かりやすく紹介します

ステンレス鋼板屋根の写真

この素材を使用した屋根の特徴はなんと言っても耐用年数の長さ。通常トタン屋根が10年前後、アスファルトシングル屋根やガルバリウム鋼板屋根が20~30年に対し、ステンレス鋼板を使った屋根は50年と飛びぬけて長いのが特徴です。

ステンレス鋼とは鋼にクロムやニッケルを混ぜた合金のことで耐食性が高いことで知られています。これを板状にして屋根の素材として使用することで、海岸沿いにお住まいの方でも比較的サビを気にすることなくお過ごし頂けます。

ステンレス鋼板はガルバリウム鋼板よりも軽いので、家屋への負担を少なくすることが出来ます。ただし屋根の色は焼付塗装になっていますので、他の素材と比較して変色しやすくなっています。

また、ステンレスは溶接や加工がしにくい金属ですので、現在の屋根の形状によっては取り付けが出来ない可能性があります。屋根材としては最も高価な素材ですが、「頻繁な改修は面倒」と言った方にはおすすめです。

ただしステンレスは錆びにくいといっても金属ですから、一度でもひどい傷が付くとその部分から腐食してしまいますし、瓦に比べると雨音を拾ってしまいます。それらが気にならないようでしたら、耐食性、防火性に優れたこの屋根を取り付けることも考えてみましょう。

5.屋根に使用する素材の種類のまとめ

屋根の種類や素材に関する情報のまとめと需要ポイントのおさらい

アスファルトシングル屋根の写真

この場所で使用できる屋根の素材別の特徴をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねて需要なポイントを紹介します。

屋根の形状やお住まいの地域の気候により適正な屋根の材料は異なりますので、建築会社やリフォーム会社とよく相談して決めましょう。

ステンレス鋼板やガルバリウム鋼板には製造しているメーカーにより若干ですが違いがありますので、もし不明な場合は専門会社に相談して下さい。

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