《外壁メンテナンス》外壁材別の特徴や耐用年数などをご紹介します!
公開日:2021.12.3 更新日:2024.4.12
外壁材の種類はたくさんあり、どれがよいか迷う人もいるでしょう。これらの建材は見た目の違いだけではなく、耐用年数やメンテナンス性にも違いが出るため、それぞれの性質を理解した上で、選ぶことが大切です。
この記事では、外壁メンテナンスについて、外壁の種類別に特徴を紹介します。ぜひ外壁を選ぶ際の参考にしてください。
外壁材の種類はたくさんあり、どれがよいか迷う人もいるでしょう。これらの建材は見た目の違いだけではなく、耐用年数やメンテナンス性にも違いが出るため、それぞれの性質を理解した上で、選ぶことが大切です。
この記事では、外壁メンテナンスについて、外壁の種類別に特徴を紹介します。ぜひ外壁を選ぶ際の参考にしてください。
窯業系サイディングとは、セメントや繊維を主原料にした外壁材のことです。材料費も施工費も安くデザインの幅も広いことから、多くの住宅で採用されています。
デザインはタイル調、木目調、レンガ調などのバリエーションから選択可能。自分好みのデザインが見つけやすいでしょう。耐火性にも優れ、火事に強いことも魅力です。
デメリットとしてはメンテナンス費用がかかり、頻度も多いことです。このサイディングは防水性が高くなく、塗装による保護が欠かせません。10年に1回を目処に塗装が必要になることからメンテナンスの費用が他の建材と比べても高額になりがちです。
適切なメンテナンスを行っていないと、サイディングの劣化が進み、修理費用がより高額になることも。修理費用を抑えるためにも、定期的なメンテナンスが欠かせません。
窯業系サイディングは他の建材と比べても価格が安く、人気が高い外壁材ですが、長期的なコストで見ると、他に優れた外壁材もあります。初期の建築価格だけではなく長期的な維持費を考えるのであれば他の建材がおすすめです。予算に応じて自分に合ったものを選びましょう。
金属系サイディングは、金属を主原料にした外壁材です。窯業系サイディングと同様再塗装が必要なものが多かったのですが、近年ではガルバリウム鋼板と呼ばれる新しい商品が登場したことで事情が変わっています。
ガルバリウム鋼板とは、鋼板の表面に特殊なメッキ加工をした外壁材のことです。メッキの性能によって、再塗装がほとんど必要なくなったことで、一度施工したら、メンテナンスをほとんどすることなく、快適に過ごせます。
通常の外壁の場合10年を目処に外壁塗装を行った方がよいことも多いですが、ガルバリウム鋼板であれば、表面に傷や錆ができていない限りその必要はありません。
ただし、傷が錆がある場合は注意が必要です。表面のメッキは錆びなくても、中の金属は簡単に錆びてしまいます。錆を放置すると、穴ができ、雨漏れにつながる可能性があるため、注意しましょう。
また、ガルバリウム鋼板は金属のため、潮風に注意が必要です。錆びてしまう可能性が高まり、海が近い場所の場合、あまりおすすめできません。ただし、それ以外の地域であればメンテナンスの手間がかからずに済むため、おすすめできる点が多い建材と言えるでしょう。
外壁タイルの大きな魅力といえば、耐久性の高さとデザイン性です。
外壁タイルは粘土などを高温で処理した建材で、建材そのものに防水性があるため、塗装の必要がありません。また、窯業系や金属系のサイディングにはない重厚感があり、高級な仕上がりを求める人、他にはないデザインを求める人に人気が高い建材です。
耐久性が高いため、塗装すると、高額な費用がかかるマンションなどにも使われることがあります。30年の耐久性があり、一度施工すれば問題がない限りメンテナンス不要なのは大きなメリットでしょう。
デメリットとしては重量がある点と価格の高さがあるでしょう。タイルは厚みがあり、種類にもよりますが、1枚あたり3kgほどあるものも少なくありません。他の建材よりも重量があるものが多いため、耐震性に注意が必要です。
タイルに浮きや剥がれが起きることもあり、放置すると剥がれ落ちることもあります。これが人やものにあたりトラブルになることもあるため、注意しましょう。最近では下地用のサイディング材にタイルを引っ掛ける乾式工法も登場しています。この場合、タイルが剥がれ落ちることも少なく安心して利用できるでしょう。
漆喰は日本で昔から使われている外壁材で、お城にも使われてきました。
塗り壁のため、施工に時間がかかり、乾燥する期間も必要となるため、施工費用がどうしても高くなってしまいます。ただし、それを補うほど見た目の高級感があり、他にはない仕上がりになる点が魅力です。
また、メンテナンスをすれば耐久性は抜群で100年以上持ちます。他の外壁材は塗装した場合でも30年から40年の間に張り替えが必要になるものがほとんどです。そう考えると漆喰の耐久性は圧倒的ともいえるでしょう。
耐火性や防音性、消臭性もあるため、他の外壁材とは異なる魅力も持ち合わせています。
補修といっても、軽度の内であれば、ひび割れを補修するだけでよく、個人での施工も可能です。そのため、メンテナンスがそこまで手間なわけでもありません。
ただし、デメリットとしては費用が比較的高めでメンテナンスしなければ上記の耐久性は確保できないことです。ひび割れを放置しておくと、そこから剥がれや割れに繋がり、下地の土が見えてしまうことがあります。下地が見えている状態の場合、そこから雨水が侵入し、メンテナンス費用が高額になることも。そのため、こまめなメンテナンスが費用面で考えても重要です。
この記事では外壁材の種類ごとのメンテナンス費用や初期費用について解説しました。
外壁材は種類ごとに初期費用やメンテナンス費用、見た目の印象も大きく変わります。そのため、それぞれの特徴を把握した上で、自分の好みに合ったものを選ぶとよいでしょう。