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外来種害獣の被害とはどんなものがある?

公開日:2021.11.18 更新日:2024.4.4
外来種害獣の被害とはどんなものがある?

外来種害獣による具体的な被害内容を種類別に分かりやすく紹介します。昨今の日本で問題となっているのが、外来種害獣による被害ですね。テレビなどでも頻繁に紹介しているので、ご存知の方も多いでしょう。しかし、一口に外来種害獣と言ってもさまざまな動物がいますし、被害の性質も大きく異なります。そこでここからは、外来種別の具体的な被害内容やその他の情報を分かりやすくお伝えしますので、参考にして頂けると幸いです。

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ヌートリアによる被害を紹介します

ヌートリアの被害は食害や堤防の決壊で被害金額は年間6,500万円!!

野生のヌートリアの写真

この害獣による被害として最初に紹介するのは、農作物に対しての食害です。ネズミの仲間であるヌートリアは、基本的に雑食で水辺の草などを食べて生活しています。しかし水辺の草が無い、近くに畑があるといった状況になると、キュウリやトマト、稲なども食べ始めます。

ネズミくらいの大きさでしたら食害もたかが知れているのですが、ヌートリアは体長50㎝にも成長しますので、被害金額も大きくなり、現在では農林水産省の発表で年間6500万円となっています。

ヌートリアによる被害で次に紹介するのが、ため池の決壊です。農地の周りには水の量をコントロールするために、土手を築いて水を溜めている溜め池が必ずあります。ヌートリアは巣を作るために、その土手に穴を掘ってしまいます。それにより土手の圧力バランスが崩れ、水量が増した時に決壊してしまいます。ため池が決壊してしまうと、下流にある畑の農作物が台無しになることがあります。

この害獣が穴を掘ることで生じる被害は、ため池の決壊だけにはとどまりません。ヌートリアは家の周辺にも穴を掘ることが分かっていますので、対策しないで放っておくと、家の下が空洞化して住宅が傾くことも。現在ヌートリアは一日に一頭捕獲しても増え続けていますので、目撃したり不審な穴を発見した場合は、早急に対処して下さい。

キョンによる被害を紹介します

キョンによる被害は鳴き声による騒音と絶滅危惧種への食害です!!

野生のキョンの写真

この害獣による被害として最初に紹介するのは、鳴き声による騒音です。最初は数十頭しかいなかったキョンも、現在では17,000頭以上に繁殖しています。頭数が増加することで、人家にも近づいてくるようになり、深刻な問題となっています。

キョンの鳴き声は犬とよく似ており、群れは作らないものの100頭以上が同じエリアにいることがありますので、付近の住民からはうるさすぎて夜眠ることが出来ない、という苦情が行政機関に多数寄せられています。

キョンの被害で次に紹介するのが、絶滅危惧種に指定されている植物を食べられていることです。キョンが多数繁殖している伊豆大島では、さまざまな植物が絶滅危惧種に指定されています。ラン科の植物であるキンランもその一つなどですが、キョンによる食害でその数を減らしています。その他にもスイカやミカン、トマト、イネなどの農作物への被害も年々増加傾向にあります。

この害獣が農作物や植物を食べることで、さらなる被害の原因にもなります。キョンにより森の草木が食べられてしまうと、徐々に生態系が崩れ始め、将来的には森の消失にもつながりかねません。森が無くなってしまうと、私たちの生活にも甚大な影響を及ぼしてしまいますので、対策が急がれます。

タイワンリスによる被害を紹介します

タイワンリスによる被害は農作物への食害から停電まで多数あります

野生のタイワンリスの写真

この害獣による被害で最初に紹介するのが、農作物への食害です。タイワンリスは果実を含む農作物が大好物で、ミカンや柿、大根などの被害が報告されています。またスギやヒノキの苗木をたべたり、樹皮を剥がすこともありますので、木全体が枯れてしまうこともあります。なかにはスズメバチの巣を襲ったり、小型の鳥の卵を食べるタイワンリスもいるようです。

タイワンリスによる被害で次に紹介するのは、停電です。この害獣は食べ物以外でもかじる習性がありますので、電線や電話線にも被害が及び、その結果停電したり、電話が不通になることがあります。

タイワンリスによるさまざまな被害は年を追うごとに増加しており、駆除が追いつかない状況になっていますので、自身で対策しておくことも重要です。

外来種であるタイワンリスの被害として最後に紹介するのは、アレルゲンです。この害獣が天井裏に住み着くことで家の中が不衛生な状態になります。

乾燥したタイワンリスの糞が舞うことで、喘息の原因にもなりますし、ノミによる被害も考えられます。最悪の場合、天井裏で繁殖することもあり、断熱材や家の木材をかじられる被害が発生します。また、家の中にあるコードをかじられたことが原因で、火災が起こることもありますので注意して下さい。

イノブタによる被害を紹介します

イノブタによる被害はイノシシ被害と酷似しているので見分けがつきません

野生のイノブタの写真

この害獣による被害で最初に紹介するのは、農作物への被害です。イノブタはブタとイノシシを掛け合わせたものですので、食生活もイノシシと非常に似ています。野生化したイノブタは土の中に埋まっているジャガイモやサツマイモ、木になっているミカンや柿などの果実も食べてしまいます。

さらにイノブタは季節によってその時期に旬を迎える作物を食べる傾向がありますので、春でしたらタケノコ、夏前にはスイカや枝豆、秋から冬にかけてはミカンや柿などが被害にあいやすい作物になっています。

この害獣は食べる時に土を掘り起こしたりするので、畑全体の農作物が腐ってしまうことがあるので注意が必要です。

イノブタによる被害で次に紹介するのは大怪我です。イノブタにはブタという名前が入っていますが、野生のイノブタはイノシシと同じく非常に凶暴ですので、不意に出くわすとこちらに向かって突進してくることがあります。

イノシシと比べると小さいのですが、当然立派な牙も生えていますし、大型な個体も存在しますので、ぶつかって大怪我してしまう危険があります。

このようにイノブタは、私たちに美味しい肉を提供してくれる反面、野生化すると厄介な害獣になりますので、一頭でも発見したら早急な対策が求められます。

外来種害獣による被害のまとめ

外来種害獣による被害に関する情報のまとめとワンポイントアドバイス

畑を耕している写真

これらの害獣によって引き起こされるさまざまな被害を紹介してきましたが、最後にまとめてワンポイントアドバイスをお伝えします。

外来種害獣は在来種と比較して、繁殖力も強く、瞬く間に被害規模も拡大していきますので、注意が必要です。

害獣の種類によっては、農作物だけでなく私たちのライフラインにも被害が及ぶことがあります。アドバイスとしてはこれらの害獣を一匹でも発見した場合は、役所や専門の業者に連絡することです。

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